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【おすすめポイント付!】主要4社のオンライン診療システムの比較一覧まとめ【随時更新】

オンライン診療システム比較

追記情報
・2019年6月2日、MICIN社curonのPHC社電子カルテとの連携情報、最新導入件数情報を更新

こんにちは。最近、個人的な理由で「オンライン診療」に興味がありまくりのアジヘルさんです。ここ数ヶ月ウンウン唸って考えた結果、やっぱり「オンライン診療」は熱すぎる!これからもっと当たり前になる、と確信めいたものを持つまで至りました。

▼参考記事

深センで見てきた遠隔診療のあるべき姿。医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ【2019年4月版】
こんにちはアジヘルさんこと田中大地です! GWホリデーと出張を組み合わせて、上海、インドネシア、深セン、香港・マカオ、行ってきました!!久...

そこで「オンライン診療」について多方面からリサーチを重ねているのですが、そのひとつの成果として、メドレー、MICIN、インテグリティ・ヘルスケア、MRT/オプティムの主要4社のオンライン診療システムについて比較検討をしたので、せっかくなので記事にまとめてみました!

意外とオンライン診療システムの情報まとめた情報探したのだけど見つからなかったのと、地味に以前書いた以下の記事が「オンライン診療 比較」「オンライン診療 No.1」といったキーワードで検索され続けているので、導入検討している医師や医療機関の皆様に役に立てればいいな、と思ってます^^

オンライン診療システムの真のNo.1はどこだ? | 医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ【2018年6月版】
皆様、こんにちわ、アジヘルさんこと田中大地です。 おかげさまで先日誕生日でしたー!またひとつ歳を重ね、ついに33歳のゾロ目になりました...

かつてはどのオンライン診療システム機能・特徴も似通っていたのですが、現在は各社コンセプト自体が全く違う方向へ進化をしているので、自院のコンセプト・目指す姿に合うシステムの導入が重要でしょう。価格だけで選ばないようにする視点が重要そうです。

なお、価格や導入件数など全ての情報は、2019/6/2調査現在のものになります。

なお、以下で紹介する全社に友人や知り合いがおります。また、みなさん親しいです。全社にいるので、ある意味公平感はないかもですが、前もってお伝えしておきます。
また、そうした中の方に直接聞いた話はここに記載しておらず、基本ネットやパンフレットなどの公開情報と個人の意見のみ記載しています。

CLINICS(メドレー)

まずは、元祖オンライン診療システム「CLINICS(クリニクス)」です。医療ITスタートアップの中でも最も知名度が高いメドレー社が提供しています。人材紹介「ジョブメドレー」などでも有名ですね。

メドレーCLINICS
※画像はCLINICS Webサイト

CLINICSは、競合と比べて費用が高い分、フォローアップ/カスタマーサクセスの体制にも積極的に投資をしている印象で、実際に利用しているクリニックや医師にヒアリングすると、メドレーの担当さんは良いんだよね、という声を僕も何度か聞きました。

また最近は、オンライン診療システム単体ではなく、クラウド電子カルテ、オンライン予約システム(オンライン診療以外の通院患者向け)と組み合わせた、クリニックの業務フロー全体改善のITソリューションに注力をしています。

患者IDを起点とした予約と電カルの連携や通常診療の患者予約とオンライン診療の患者予約の情報連携など、クリニックの業務フロー効率化のためには超当然に実装されるべき機能にも関わらず、今までほとんど成立してこなかった領域なので、メドレーがここ全部提供できたら、めちゃくちゃクリニックの業務効率化が実現できそうです。



CLINICSの導入件数は1,500件(CLINICS Webサイトより https://clinics-cloud.com/online/)となっております。これまでのサポート件数、という表記なので、解約分などを含んでいそうで、最新の導入件数ではないかもですね。

また費用感は、初期費用50万円+月額費用3万円とよく聞きますが、医療機関の種類や規模によって違いそうです。詳細は是非お問い合わせください。



▼こんな人におすすめ
「クリニックの業務フロー効率化を実現したい経営意識の高い医院に」

運営会社:株式会社メドレー
代表:代表取締役医師 豊田 剛一郎、代表取締役社長 瀧口 浩平
設立:2009年6月5日
会社Webサイト:https://www.medley.jp/
CLINICS製品サイト:https://clinics-cloud.com/

curon(MICIN)

「curon(クロン)」医療AIスタートアップのMICIN(マイシン、旧情報医療)社が提供するオンライン診療システムです。
MICIN curon
※画像はMICIN社Webサイトより 

最大の特徴は「医療機関の導入にあたってイニシャル・ランニングコストが無料である」ところでしょう。
受益者負担の考えを持っており、費用は利用者である患者側に発生します。(患者負担は利用都度500円〜1,500円) まだまだオンライン診療は黎明期で、患者数がそこまで多いわけではない現在において、医院側にかかる費用は無料なので、利用開始のハードルが低いことが嬉しいですね!



医療機器流通を考えている立場の自分として気になる観点としては、無料であるゆえに販売が加速しづらい可能性についてです。

医療機器や医療機関向けシステムの流通は、卸などを経由して行われることが多いですが、この場合導入時、卸にマージンを払うことが必要になってきます。
無料のシステムはそうした紹介マーケに大きな資金投下が難しくなると考えています。
競合製品が存在する場合、マージンが相対的に安い製品は、ラストワンマイルの卸や、クリニックのシステムの意思決定に深く関与している開業コンサルが積極的な販売をしてくれない、という構造になりそうですので、自社で販売が主流になるのかなと思います。

無料の電子カルテがある時代に、いまだに大手メーカーのイニシャル数百万円の電カルが多くの市場シェアを占めているのはこういった医療機器流通の構造による部分も大きいんだろうな、と思ってます。



MICIN社は、有明がん研との遺伝性がんのオンライン相談の取り組みをはじめたり、資本出資を受けている三菱商事らとともに、規制のサンドボックス制度を利用したインフルエンザの自宅での検査とオンライン診療による診断に取り組んだりと実証実験にも積極的で、自身でもオンライン診療のあらたなあり方を切り開こうとしている印象を受けます。



また、2019年5月に、PHCの電子カルテとのデータ連携含む、包括的な連携を発表しています。これまで、無料の電子カルテ きりんカルテのみとの連携でしたが、データ連携を含むというのは素晴らしいですね!

導入施設数は1,200件を突破としており、都内での導入はNo.1ということです。(MICIN社リリースより)
価格は、導入費用0円、月額費用0円、カード決済手数料4%、患者負担額500-1,500円となっております。



▼こんな人におすすめ
「まずは無料・ノーリスクで、オンライン診療を自院の診療に活用してみたい、という医院に」

運営会社:株式会社MICIN
代表:代表取締役 原 聖吾
設立:2015年11月26日
会社Webサイト:https://micin.jp/
curon製品サイト:https://curon.co/

YaDoc (インテグリティ・ヘルスケア)

インテグリティ・ヘルスケア社の提供する「YaDoc(ヤードック)」は、単発のオンライン診療システムというより、患者さんの総合疾患管理システムという位置づけです。

インテグリティ・ヘルスケア YaDoc
※画像はインテグリティ・ヘルスケアWebサイトより

対面診療で普段診ている患者さんに対して、オンライン含めたきめ細やかなサポートができるように、モニタリング機能などが充実しています。日本のような対面診療が前提となるオンライン診療では、最もあるべき姿を追求した形といえるかもしれません。

他方で、現在のオンライン診療はやはりピル、AGAやEDの処方など自由診療領域で、薬だけ簡易に欲しいというユーザーニーズが多い状態ではあるので、そういった患者さんに、ここまでの機能が必要か、というと少し充実しすぎ、とも言えるかもしれません。



また、流通戦略も特徴的で、PHC株式会社、日立ヘルスケアシステムズ株式会社、株式会社ビー・エム・エル、富士通株式会社、株式会社湯山製作所という大手電子カルテ5社と提携という大人戦略をとっており、それらの電カルを利用していれば、患者さんの電カル画面を開きながら、すぐにYaDocのオンライン診療システム立ち上げができることも特徴です。

以前の発表では、データ連携はまだ、ということでしたが、現在は実装済みかもしれません。

メドレーもそうですが、オンライン診療の情報を電カルと連携できることは、クリニックの業務負荷軽減にはダイレクトに効いてくるため、これらの電カルを入れているクリニックからはファーストオプションとなりうるでしょう。
こちらの記事によると、これら5社の電カルを導入している医療機関は約1万7,400医療機関とのことです。クラウド電カルのNo.1であるエムスリーデジカルが1,000件行くかどうか、という所かと思いますので、やはりまだ圧倒的な差がついていますね。


これまで導入件数は非公開でしたが、2019年5月現在、最新の導入件数が公表され1,900件となっています。
現在の導入件数1位はYaDocといえそうです。この数字は無料のベーシックプランの導入数も含むものだと考えられますので、有料での利用はまだメドレーCLINICSが1位かな?と想定しています。

価格はイニシャルコストはゼロで、月額利用料が患者数に応じて変動します。患者数10名までのトライアル利用は無料で、それ以上を超えるとプレミアムプランとなり、月額3万円となります。



なお、インテグリティ・ヘルスケアも商社から出資を受けており、2018年4月に、住友商事ら事業会社3社から7.5億円の資金調達のニュースを発表しています。



あと、直接オンライン診療関係ないですが、代表のお二人は、次世代のヘルスケアリーダーを育成するNPOIHL/ヘルスケアリーダーシップ研究会を主催されており、ヘルスケア業界に多くの優秀な人材を輩出されています。(僕もIHL10期生で現在通っていますがめちゃくちゃ良いです!!来年度の募集も開始しているので、参加気になる方は是非僕にご連絡ください^^)

▼こんな人におすすめ
「かかりつけ医として診ている患者様に対して保険診療を中心にオンライン診療を活用した医療を提供したい医院に」

運営会社:株式会社インテグリティ・ヘルスケア
代表:代表取締役会長 武藤 真祐、代表取締役社長 園田 愛
設立:2009年10月
会社Webサイト:https://www.integrity-healthcare.co.jp/
Yadoc製品サイト:https://www.yadoc.jp/

あと、ここまで紹介した、メドレーの豊田氏、MICINの原氏、インテグリティ・ヘルスケアの武藤氏と、代表は全員医師で、かつマッキンゼー出身というのも面白いですね!エムスリーの谷村氏をはじめ、ヘルスケア業界にはマッキンゼー出身の方が多い印象を受けます。

ポケットドクター(MRT社)

最後は「ポケットドクター」です。メドレーのCLINICSと並び、遠隔診療サービスが誕生した初期参入組といったイメージです。
MRT ポケットドクター

※画像はポケットドクター製品サイトより

マザーズ上場企業MRT社東証一部上場のオプティム社が提供するサービスで、主要オンライン診療システムの運営会社の中で上場企業が提供するサービスは唯一になります。上場企業が提供している、という安心感を求める人には良いと思います。
MRT社は本ブログの毎月の医療介護ヘルスケア企業ウォッチ(http://healthcareit.jp/?cat=45)でもおなじみですね!



機能面では、他社の提供する基本機能と大きく変わらず、オンライン診療に必要な機能が一通り網羅されているイメージです。
なお、遠隔でのビデオチャット時に、どの部分に着目すべきかを赤ペンを使って医師・患者間で認識すり合わせがリアルタイムでできる機能は特許を取得しており、これはポケットドクターの唯一の機能と言えそうです。

その他、詳細の機能はオプティム社の公開しているこちらの資料に詳しいので、気になる方は読んでみてくださいね!


また、診療行為だけでなく、遠隔健康相談サービスも提供していることも特徴的です。こちらは診断、治療といった医療行為はできませんが、医師に健康相談ができるというサービスで、相談価格は1回10分で2,980円or3,980円とのことです。



導入機関数は2018年3月末と少し古いデータですが、500施設超とのことです。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6034/ir_material_for_fiscal_ym/48584/00.pdf



▼こんな人におすすめ
「オンライン診療だけでなく、遠隔健康相談サービスも一緒にやってみたい医院に」

ポケットドクター製品サイト:https://www.pocketdoctor.jp/

運営会社:MRT株式会社
代表:代表取締役社長 小川 智也
設立:2000年1月
会社Webサイト:https://medrt.co.jp/

運営会社:株式会社オプティム
代表:代表取締役社長 菅谷 俊二
設立:2000年6月
会社Webサイト:https://www.optim.co.jp/

東京都医師会の調査による導入件数

なお、オンライン診療については、東京都医師会が「医療IT化に関する調査 平成29年度 結果」という調査の中で、オンライン診療で利用しているサービスについてのアンケート結果が発表されています。

オンライン診療システム導入件数

少し古い情報ですが、この表を見る限り、もっとも利用率が高いのはCLINICS(メドレー社)で44.4%。以下、curon(MICIN社)は33.3%、ポケットドクター(MRT社)は4.0%、スピンシェル(LiveCallヘルスケア)は2.0%と続きます

参考 医療IT化に関する調査 平成29年度 結果
https://www.tokyo.med.or.jp/wp-content/uploads/application/pdf/2019_ITsympo-report1.pdf

最新のオンライン診療導入件数比較と機能一覧表

一方で、最新の導入件数の各社公表数字をまとめると、以下のグラフになりました。うーん、インテグリティ・ヘルスケアの巻き返しがすごいですね!
オンライン診療システム導入件数

最後に各オンライン診療システムの機能などを簡単に一覧表にまとめましたので、比較の際に参考にしてくださいね!
オンライン診療機能比較一覧表



なお、知り合いの方々で上記に間違った記載があれば、僕のFacebookTwitterよりご連絡ください!
また僕自身もこのあたりかなり勉強中なので、医院の方で、私にオンライン診療戦略の相談したいなどのご依頼あればそういったご連絡もらってもOKです!コンサルします!

情報は随時更新していきますね!!また各社様の僕のブログでの公開オピニオンなども募集してます^^ 

▼オンライン診療といえば、はじめの一冊


 

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