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エムスリー時価総額6兆円突破!LINEドクターxデジカルがもたらす医療のロケーション変化とは| ヘルステック業界ニュース10月号【医療PF編】

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皆様、こんにちは! アジヘルさんです。

最近、色々が色々重なり毎日でさすがにやばいぜ、みたいな日々が続いてしまっててだいぶ余裕なくなっていたのですが、今日Max頑張ってるからこそ自分は感情が動くのか、ということを聞き、自分の中でEUREKA!という気分になってとてもいい感じです。

久々にこのテーマでがっつりブログ書きたくなってるので、お楽しみに!

でも、こんな中でも成長が著しい個人インターンのみんなが頑張ってくれてるのでこうしてアジヘルさんブログが更新できてるのほんとに最高です!

さて、今回から10月のニュースに突入です!
10月はエムスリーの第2四半期の決算が発表されました。

今回の記事では、第2四半期の業績に加えて、オンライン診療サービス「LINEドクター」及び、クラウド型電子カルテ「エムスリーデジカル」について、その凄さをできる限りわかりやすく紹介していきたいと思います。

第2四半期の業績は絶好調、時価総額はなんと6兆円を突破!

エムスリーの第2四半期の業績は、売上高が前年比22%増、営業利益は前年比45%増(株式の売却、評価などのインパクトを除く事業面だけで見ると、前年比61%増)となっており、これまでと同様、着実に業績を伸ばしています。

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時価総額はなんと6兆円を超え、時価総額ランキング18位に位置しています。
製薬企業の武田薬品工業を抜き、エムスリーより上位のヘルスケア企業は、第一三共と中外製薬の2社だけという状態になりました!

また、第1四半期と同じく今回の決算資料にも製薬マーケティングの受注金額について記載がありました。

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第1四半期の時点で受注金額は前年比2.5倍以上と圧倒的な金額でしたが、受注ペースはさらに加速しているようです。
コロナ影響による、製薬マーケティングの構造変化は本当に異次元ですね。第3波が来ていることもあり、ますます増えていくのではと思います。

「LINEドクター」の機能および戦略

オンライン診療サービス「LINEドクター」の機能や戦略について考察していきたいと思います。

LINEドクターの機能とは?

LINEドクターのサービスは、ユーザーが普段使用しているLINE上で診療の予約〜決済までが行えます。

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機能面だけを見ると、LINEpayなどの決済方法以外のほとんどの部分は、他社のオンライン診療サービスと同様の機能だと思います。

しかし、なんといっても、コロナ禍で拡大したLINEヘルスケアの患者からのブランド認知度、8400万人のLINEユーザーへのアプローチ、普段使用しているLINEの機能でオンライン診療ができてしまうことを考えると、集患効果でLINEドクターに並ぶサービスはない、むしろ医療機関関係者は圧倒的に利用したいサービスでしょう。

エムスリーの決算資料でも、以下のスライドが掲載されていました。オンライン診療に対応するDrのうち、8割以上がLINEドクターを導入したいとかすごい数字ですね。

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「LINEドクター」の戦略

LINEドクターは、“初期費用・月額費用0円”のプライシングがHPで記載されています。
つまり、LINEドクターを利用して患者を集めたい病院やクリニックは無料で導入できます。

医療機関側の負担がゼロで導入できる点は、MICINの「curon」と同じですね。MICINは数百円程度の患者側の負担がありますが、ここにおいてもLINEヘルスケアはゼロになっており、診察費以外の追加コストは患者側にも発生しないとのことです。

医療機関にとって、これほどまで高いブランド認知度・集患効果が見込める、かつ初期費用・月額費用0円のサービスは、1番の選択肢になると思います。
現在の導入に関する問い合わせ数はすごいことになっていると想像できます。

オンライン診療サービスの導入件数比較

現在の主要5社のオンライン診療サービス導入件数を以下に掲載しました。(各社オンライン服薬指導サービスなども含む公表の導入件数)

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メドレーの「CLINICS」、MICINの「curon」がオンライン診療業界の2大サービスとなっています。

メドレーとMICINに関しては、最近「Pharms」や「curonお薬サポート」がリリースされており、オンライン診療からオンライン服薬指導までオンライン上で実施可能となっています。
ブランド認知度を考慮せず、患者の利便性の面だけで考えると、全てがオンラインで完結できるメドレーやMICINのサービスの方が利便性は高いと言えるでしょう。

しかし、「LINEドクター」をリリースしたLINEヘルスケアのHPを見ると、オンライン服薬指導と調剤薬局という言葉がありますね。

いずれはオンライン服薬指導領域に参入してくるでしょう。

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既存のオンライン診療サービスを提供している企業にとっては、とてつもないライバルの登場ですね。

導入件数の伸び、シェア率がこれからどうなるのか非常に注目です!

エムスリーデジカルの導入件数、2000件を突破!

続きまして、エムスリーデジカルについて考察していきたいと思います。

エムスリーデジカルの概要

エムスリーデジカルについて考察する前に、そもそもエムスリーデジカルって何?という方に向けて、概要を紹介したいと思います。

エムスリーデジカルとは、エムスリーが提供する、医療機関の導入件数No.1のクラウド電子カルテです。

クラウド電子カルテとは、インターネット回線を通じて提供され、医療機関内にサーバを設置する必要がない電子カルテシステムです。

競合他社のクラウド電子カルテシステムとしては、PHCの「メディコム」、セコムの電子カルテ、きりんカルテの「カルテZERO」や、メドレーのクラウド診療支援システムの「CLINICS」などがありますね。
(クラウド電子カルテに関しての詳しい記事は、現在作成中ですので、お待ち下さい!)

エムスリーデジカルのクラウド電子カルテの特徴として注目すべき点は、初期費用が0円・買換え不要などのコスト面でのメリット、AIやiPadの使用による入力上の負担軽減だと思います。

▼価格と費用負担イメージ
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▼エムスリーデジカルの特徴
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上のスライドにもある通り、オーダーの入力時間は80%削減と、日々多忙な医師にとっては非常に利便性が高いサービスです。
また、自宅からでもインターネット回線にアクセスすれば使えます。在宅や緊急の対応時に院外からも患者情報にアクセスできることは非常に価値が高いです。

診療現場のロケーションが変化していくこれからの時代、クラウド電子カルテの重要度は更に上がってくると思うので、ここについてはまた記事で考察予定です!

「LINEドクター」とのシナジーは最強!

今回の記事で最も強調したい部分である「LINEドクター」とのシナジーについても見ていきましょう。

「LINEドクター」と「エムスリーデジカル」は将来、連携する旨がプレスリリースで発表されています。

つまり、「エムスリーデジカル」を導入している医療機関は、「LINEドクター」も導入するといっても過言ではないでしょう。

将来的には、
・デジカル上からオンライン診療が簡易に実施できること
・「オンライン診療の患者データが電子カルテに自動連携」が期待されること
の双方向連携が実現すれば、月額2万円で、連携の仕組みが整った電子カルテ/オンライン診療サービスの双方が使用できるようになります。
これから、オンライン診療に力を入れていきたい医療機関にとってはこれ以上のサービスはなかなかないでしょう。

電子カルテのReplaceのハードルは一定あるでしょうが、現在別のサービスを利用していても、更新のタイミングで一気にデジカルに流れることは予想されます。
そうなると、「LINEドクター」と「エムスリーデジカル」の連携は、医療のロケーションの変化をかなりの勢いで進めるでしょう!

最近まで、未来の話であった「病院外で診察が完結する」という世界が、2021年には多くの場所で実現するかもしれません!

今後の「LINEドクター」及び「エムスリーデジカル」には引き続き、注目していきたいと思います。



次回は、アメリカで今年IPOしたデジタルクリニックチェーン、One Medicalを特集予定です。こちらもお楽しみに!



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