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【患者向け】オンライン診療とは?はじめてオンライン診療を受けようと思ったら読む記事

オンライン診療ガイド
こんにちは、日に日にコロナウイルス感染症が広がる現状、自身の健康不安を感じる人は少なくないでしょう。

予防対策を取っているとはいえ、最近は医療機関内でも院内感染も増加しています。

体調不良が続き、診察を受けたくても受けられない、従来の持病から通院が必須だが感染リスクは避けたい人、多いと思います。

2020年4月13日より、病院の予約から診療、決済までこなせるオンライン診療の実施要件が緩和されました。従来は過去に対面診療歴があり、特定疾患(生活習慣病等)の方の治療に限られていましたが、現在は初診の場合もオンライン診療が可能となり、疾患の制約も緩和されました。

とはいえ、はじめてオンライン診療を受けるときにどうしていいかわからない、という方からの相談を私もよく受けており、確かにまとまった情報も少なかったため、そうした「はじめてオンライン診療を受けてみよう」と思った患者さん向けに情報を整理しました。少しでも助けになれば幸いです。

これを機会に、自身の健康不安があれば、まずはオンラインによる相談・診療を検討してみてはいかがでしょうか?

※本記事は、2020年4月20日時点で出されている厚生労働省の通知などに基づいて筆者が作成しております。記載の内容は、閲覧タイミングなどにより最新の情報ではない可能性がございますのでご注意ください。

目次
1.オンライン診療/健康相談とは?
2.オンライン診療/健康相談の受け方
3.オンライン診療の対象疾患
4.オンライン診療/健康相談の費用
5.こんな時どうする?
6.さいごに

1.オンライン診療/健康相談とは

コロナが流行している最近、本来は病気を治す為の通院であっても院内感染のリスクに晒されています。

定期通院が必要、健康不安があるけど、病院/薬局には出来るだけ行きたくない…… そんな方はオンラインでの診療や服薬指導、健康相談を検討してみましょう。

巷ではひっくるめて「オンライン診療」と呼ばれたりもしますが、各々できることには違いがあるので、整理してみました。

  • オンライン診療
  • 病院に赴き対面診療を受けずとも、電話/テレビ通話等で診療を受けることができ、決済まで可能なサービス。場合によっては薬の受け取り、服薬指導までオンラインで完結させることも可能。
      ※ オンラインだけでは診療が困難な場合もあります。別途対面での
       診療を勧められた場合、診療を行った病院の指示に従ってください。

  • オンライン健康相談
  • 病院に行かずとも、医師や医療者に相談ができるサービス。オンライン診療とは異なり、疾患の診断や処方はできないので、ご注意ください。

image.png (37.1 kB)

2.オンライン診療/健康相談の受け方

オンライン診療または健康相談サービスを受けるためには、以下の4つが必要です。スマートフォンは、患者自身でなくても、ご家族の方のものでも問題ありません。

  • スマートフォンまたはパソコン
  • インターネット環境
  • 保険証(オンライン診療の際に、登録する可能性があります)
  • オンライン診療アプリケーション(健康相談についてはこちら、診療は病院で指定されたアプリ)

【オンライン健康相談】

  1. アプリをダウンロードする/サイト上で会員登録を行う
  2. ユーザ設定を行う(決済情報等)
  3. チャットで、医師向けに相談内容を送信して回答をもらう(またはビデオチャットを予約する)

【オンライン診療】

  1. 受診予定の病院に、オンライン診療に対応しているか確認
  2. 病院指定のアプリをダウンロード
  3. ユーザ設定を行う(保険証等の登録を行うことがあります)
  4. 診療時間の予約を行う
  5. 時間になったら診療を受ける
  6. 決済を行う
  7. 薬を受け取る(薬局or 郵送)

※但し、慢性疾患などで定期服用している薬を受け取る等の場合は、電話のみで処方できる可能性もあります。かかりつけ医に相談しましょう。

3.オンライン診療の対象疾患

2018年夏、主に継続的な通院が必要な慢性疾患を持ち、初診を対面で行った患者を対象としてオンライン診療が解禁されました。そして、2020年4月13日には、初診のオンライン診療が可能となりました。(本措置は感染症流行中の一時的な措置ですのでご留意ください。)

以下に、オンライン診療で対象となっている疾患(慢性疾患が主)を掲載しましたので、参考にしてください。

なお、4月の改正により、テレビ通話や電話等で医学的な診断や処置が可能であると医師が判断した場合において、疾患の種類を問わずオンライン診療が可能となりました。対応可能な疾患は医療機関毎に異なりますので、必ず事前に問い合わせるようにしてください。

  • 保険医療
    • 高血圧、糖尿病、甲状腺疾患、胃潰瘍、胃炎、慢性頭痛、肝疾患、喘息、気管支炎、認知症、 等
  • 自由診療(保険適用対象外)
    • セカンドオピニオン、うつ病、統合失調症、不妊症、更年期症状、美容施術の相談、リハビリ指導、眼科手術後フォロー 等

4.オンライン診療/健康相談の費用

実際にオンラインで診療を受けた場合には、どれくらいの費用がかかるのか、まとめてみました。病院毎に多少異なりますが、凡そ以下になります。

  • 保険医療
    • オンライン診察料、システム利用手数料として数百〜二千円弱
    • 薬の配送料が含まれる場合、別途数百円かかる場合もあり
  • 自由診療(保険適用対象外)
    • 数千円〜数万円(診療内容によって大きく異なる)

対面診療時に賦課されていた初診料、再診料がオンライン診察料に取って代わる形となります。薬の配送代等別途費用が発生する場合もありますが、トータルでは対面診療より少し安く済むこともあります。

5.こんなときどうする?

上で、オンライン診療及び健康相談について紹介しましたが、実際にはどれを選択したらよいのでしょうか。各自の症状や要望に合わせて以下のフローチャートを参考にしてみてください。

オンライン診療チャート (4).png (60.8 kB)

AからDそれぞれにつき、どうやって該当の医療機関/サービスを探せるのかをまとめてみました。

  • A.コロナ感染の疑いがあり、診療を希望する場合
  • B.新型コロナ・それ以外に関らず、疾患について聞きたいことがある場合
    • オンライン健康相談サービスの一覧はこちら
    • 料金:チャットでの健康相談は無料提供が多く、ビデオ通話の場合は数千円程度
    • 所要時間:ビデオ通話だと即時でアドバイスが貰えます。チャット形式の場合、時間をおいて(2日以内等)の回答となる場合もあります。
  • C.定期通院が必要な疾患をもつ場合
    • 透析等の施術は対面診療が必須ですが、カウンセリングや薬の受け取りの場合、遠隔でも対応可能な場合があります。いつも通っている病院に、オンライン診療が可能か問い合わせましょう。
  • D.初診での通院が必要な場合
    • お近くのオンライン診療対応医療機関を探して受診しましょう。都道府県毎の対応医療機関まとめは、日本医療ベンチャー協会発表の資料から確認できます。或いは、各オンライン診療ツールのウェブサイトから導入済み医療機関の検索及び予約が可能です。電話等による診療に対応した医療機関については、厚生労働省のサイトより確認できます。

6.さいごに

感染が広がっている中、中々相談窓口に繋がらず、直接病院に行きたくなる方もいるかもしれません。

ですが、院内感染が広範囲で発生している現在、一度立ち止まって「今スグに」「どうしても」通院が必要かを考えてみましょう。

どうしても通院が必要な方が安心して医療機関に通えるように、また、自身が感染しない為にもまずは「オンライン診療」を活用することも大事だと思っています。

※オンライン診療には、対面でない分正確な診断が難しい場合があります。緊急性の高い症状の場合は例外です。すぐに医療機関にかかりましょう。
  

本記事は、筆者の得られた情報に基づき、できる限り正確な内容・記述を心がけておりますが、もし誤っている情報があった場合は、僕のFacebook,Twitterよりご連絡ください。
また、本文にも記載の通り、オンライン診療には向き不向きがございます。緊急性の高い場合など、迷ったら必ず医療機関に相談するようにしましょう。

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