追記情報
・2020年4月4日、LINEヘルスケアの無料相談期間延長情報を更新
・2020年5月5日、first call(法人向け)の無料相談期間延長情報を更新
コロナ(COVID-19)がすごいことになってますね。
自分たちも含め、自分のまわりでも大きく影響を受けている方が多くて、一刻も早く事態が終息することを祈るばかりですし、自分のできることを探して、やれることをやっていきたいと思います。
今回のような感染症については、医療機関に訪れずに医師に相談、診療が受けられるオンライン診療サービスの価値が非常に高いと思っています。
本当に医療機関に通院しなければならない人が感染するリスクを低減し、安心して医療を受けられるように、一般の方はなるべくオンライン診療を活用することを心がけていきたいものです。
また、これまで国内ではなかなか広がりきらなかったオンライン診療ですが、現在の状況は、オンライン診療サービスにとっては最大の追い風だと思いますので、この機会にできる限り広がってほしいなと思ってます。
僕にも友人や知り合いからオンライン診療についてどのサービスを使ったらいいの、という相談をかなり頂いてます。
たしかにネットを探してみても、本状況下におけるオンライン診療サービスの一覧と比較検討ができる情報リソースがない、ということに思いましたので、僕が、コロナ対策をとっているオンライン診療サービス各社の取り組みについてこの記事にまとめたいと思います。
期間限定で、無料相談や導入ができるサービスも多くありますので、少しでも参考になれば幸いです。
↓過去に書いた記事のオンライン診療サービスの比較一覧も是非参考にしていただければ嬉しいです。
【ブログ更新】コロナで大注目の「オンライン診療サービス」、メドレーやMICINなど主要4社のまとめ情報を更新しました。
色んな人から更新して〜連絡もらってたんですが、パツパツで更新遅くなってすみません!各社の最新情報反映してます。もし漏れあったらご指摘ください!https://t.co/4hd4ppiNuH— 田中大地@医療AIアイリスCOO (@healthcareITSG) March 13, 2020
▼ToC/患者、患者家族でコロナの相談をしたい方向け
1.LINEヘルスケア(
2.first call 4月末まで無料
3.AskDoctors(コロナ相談は無料、過去の相談一覧を無料公開)
4.curon(個人向け有料相談を開始)
▼ToB/医療機関/法人でオンライン診療サービスの導入を検討している方向け
1.CLINICS(オンライン服薬指導を開始)
2.curon(オンライン服薬指導を開始、特設サイトを構築)
3.YaDoc(特設サイトを構築)
4.ポケットドクター(9月まで無料)
5.ニプロハートライン TM(情報発信を強化)
6.first call(
ToC/患者、患者家族向け(コロナに自身もしくは家族が感染しているか気になる方、家族や会社の同僚がコロナになった方)
toC向けのサービスで、経産省からオフィシャルに「健康相談窓口」に選ばれている会社は2つで、LINEヘルスケアとfirst callです。
コロナ対策期間は、この2つの窓口には無料で相談ができますので、まず困ったらここに相談することをオススメします。
▼令和元年度予備費遠隔健康医療相談窓口
https://www.meti.go.jp/press/2019/03/20200311004/20200311004.html
1. LINEヘルスケア
経産省の遠隔健康相談の1社に登録されている「LINEヘルスケア」から紹介しましょう。
LINEを立ち上げると、どでかいバナーが出てきた方も多いと思います。
実際に、LINEヘルスケアの2月の相談件数は、1月の40倍になっているとのことです(ソース)
LINEアプリから利用できますで、迷ったらLINEヘルスケアに相談するのが間違いないと思います。
対応医師もかなり拡充中、ということで、友人医師からもm3からLINEヘルスケアに協力してくれ、ということの連絡がよく来ている、という話を聞きます。
通常価格は、1回あたり、いますぐ相談する(2,000円/30分)/あとから回答をもらう(1,000円(税込)/48時間、1000文字まで)のところ、3月31日までは無料→無料相談期間を無期限延長としています。いずれもテキストで相談できるものになります。
▼関連記事
オンライン健康相談サービス「LINEヘルスケア」 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、無償提供期間の大幅延長を決定
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3163
LINEヘルスケア、経済産業省が開設する「健康相談窓口」の支援事業に オンライン健康相談の無償提供に加え、対応医師を拡充
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3119
また、「コロナ対策のためのLINEプロジェクト」と言われているところにもLINEは貢献しています。これは、都道府県ごとに対応が必要、ということで、神奈川県や愛知県を筆頭に、複数の都道府県でプロジェクトが開始されています。
▼一人ひとりに合わせた新型コロナ対策をLINEでサポートします(神奈川県)
https://www.pref.kanagawa.jp/docs/ga4/bukanshi/line/index.html
2. first call(個人向け)
次にメドピアの子会社Mediplatが運営する「first call」も紹介します。
first callも経産省の健康相談窓口対象のもう1つの事業者として選定されています。
▼オンライン医療相談サービス「first call」 経済産業省が設置する「健康相談窓口」に選定
https://medpeer.co.jp/press/7512.html
個人向けは、通常価格550円のところ、3月31日までに申し込んだ場合、4月末まで無料で利用できるようになっています。
4月末を迎えても、自動で課金が発生するというものではない、ということですので、迷ったら申し込んでおくのがよいかな、と思います。
登録の際は、サイト上に記載のクーポンコードの入力漏れには気をつけましょう。
▼オンライン医療相談サービス「first call」無償利用期間を4月末まで延長
https://medpeer.co.jp/press/7616.html
※無料利用期間は終了しておりますのでご注意ください。
3. AskDoctors
LINEヘルスケア同様、エムスリーグループの提供する元祖ToC向け健康相談サービス「AskDoctors」も、コロナに関連する相談について無料でテキスト相談を可能とし、またこれまでに寄せられた相談一覧をオープンに公開しています。
コロナに関する相談をするには無料の会員登録が必要ですが、これまでの相談一覧は会員登録なしでオープンに閲覧可能ですので、気になる方は実際の相談前に一度閲覧されることをオススメします。
https://www.askdoctors.jp/open/COVID-19
※なお、コロナ関連以外の相談については有料の会員登録(330円/月)が必要です。
4. curon(個人向け)
MICINの提供するオンライン診療サービス「curon」も個人向けの医療相談サービスを開始しています。
curon 患者向け特設サイト
https://curon.co/covid19/
こちらは上記までのサービスと違い、TV電話での相談ができます。
現在は、6つのクリニックが対応しており、料金は医療機関によって異なりますが、1回あたり2,000円〜5,000円となっているようです。
有料ではありますが、医師とのビデオチャットで話したい方は使ってみるとよいかもしれません。
ToB/医療機関/法人向け(コロナ対策のためにオンライン診療の導入を考えている医療機関や法人の方向け)
次に医療機関、法人向けのオンライン診療サービスにいってみたいと思います。
本記事では各社のコロナ対策の取り組みにフォーカスして紹介していきますので、各サービスの基本情報や違いは、以下の記事にまとめておりますので、参考にしてくださいね。
なお、日本医療ベンチャー協会が、オンライン診療に対応している医療機関一覧を公開しています。(この表現では、全医療機関をまとめたように見えますが、現在はCLINICSやcuron導入機関の一部だけが一覧化されたものとなっており、カバレッジはこれから増えていくようです。)
▼「全国オンライン診療実施医療機関リスト」の公開について
https://jmva.or.jp/infomation/online0327/
1. CLINICS
まずはメドレー社の提供する「CLINICS」です。
CLINICSは、2020年2月28日に発出された厚生労働省からの事務連絡を受けて、オンライン服薬指導に力を入れています。
まずは、国家戦略特区である千葉市の医療機関と調剤薬局において、CLINICSシステムを用いての「オンライン診療-オンライン服薬指導」を一気通貫で実施しています。本取組により、オンライン診療を受診後、調剤薬局に行かずともオンラインで服薬指導が受けられ、薬の発送までが自宅で完結することになります。
※画像はリリースより
その後、アインホールディングス、クオール、日本調剤の調剤大手3社と連携し、オンライン服薬指導を加速していくことを発表しています。この状況を逆手にとり、すさまじいスピード感で打ち手を打っており、さすがメドレー、と思うばかりです。
▼メドレー、「CLINICSオンライン診療」を活用した服薬指導の実施において、大手調剤3社と連携を開始
https://www.medley.jp/release/clinics3.html
2. curon(医療機関向け)
次に、MICIN社の無料のオンライン診療サービス「curon」の取り組みです。
MICIN社は、特設サイトを設立し、curonの導入支援に力を入れています。医療機関の導入コストが無料のため、まずはこの機会に導入することもよいかもしれません。こちらのリリースによると、本状況下において、「curon」の利用者数は4倍増えている、ということです。
▼オンライン診療サービスcuron(クロン)によるオンライン診療/相談の対応をご検討の医療機関向けに導入サポートのご案内
https://curon.co/covid19clinic/
また、MICIN社も、千葉市にてオンライン服薬指導の取り組みについて実施したと発表がされています。
▼MICINとクオール、遠隔服薬指導を 国家戦略特区(千葉市)にてスタート/一気通貫のオンライン診療実現に向けた両社初の取り組み
https://micin.jp/news/1871
3. YaDoc
インテグリティ・ヘルスケアの提供する「YaDoc」も特設サイトを構築し、コロナの感染拡大防止に向けての情報発信を強化しています。
▼コロナウイルス感染拡大防止に オンライン診療の活用を検討中のみなさまへ
https://www.integrity-healthcare.co.jp/telemedicine-guide
4. ポケットドクター
MRT社の提供するポケットドクターは、なんと医療機関向けサービスを9月まで無料で提供、としています。通常価格は月3万円となりますが、これが9月まで無料となるということです。(本対象は、初期導入費用も対象になるかはリリースを見る限りはわからなかったです。)
▼新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を受け、 「オンライン診療ポケットドクター」を医療機関に無償提供
https://medrt.co.jp/pr/pdf/news-2020-0228.pdf
ポケットドクターは、導入数が落ち込んでいたところですので、こうした攻めの一手に出られたのかなと思います。
5. ニプロハートライン TM
あまり知られていませんが、医療機器メーカー大手のニプロ社もオンライン診療サービス「ニプロハートライン TM 」を提供しています。
糖尿病などの慢性疾患に強いオンライン診療として、様々な医療機器と連携してモニタリング数字をサービスに連携、医師が設定したしきい値を超えるとアラートが自動通知される仕組みです。このあたりは医療機器メーカーならではの特徴でしょう。
基礎疾患を持つ患者さんは、コロナにかかると重症化のリスクが相対的に高く、感染予防の観点でも、医療機関に行かなくても良いオンライン診療の活用は是非進んでほしいものです。
本状況下において、ニプロ社も当該サービスの情報提供を強めています。
▼新型コロナウイルス感染症対策へのオンライン診療、オンライン服薬指導に 活用可能な「ニプロハートライン TM 」のご案内
https://www.nipro.co.jp/news/document/200312.pdf
6. first call(法人向け)
上記で紹介した「first call」は、一般企業向けに遠隔健康相談サービスも提供しています。
▼オンライン医療相談サービス「first call」 経済産業省の 「企業の健康管理体制に関する相談窓口」に採択
https://medpeer.co.jp/press/7823.html
法人向けのサービスも、6月26日までの申込みであれば、6月30日まで無料利用可能ということですので、是非この機会に、自社社員向けに導入を検討してみても良いかもしれません。
first call(法人向けサイト)
https://www.firstcall.md/Home/Subscription/business
また、既に導入企業は550事業所にのぼるということですので、自社が導入しているかチェックし、もし加入していれば活用してみてくださいね!
以上で、コロナ対策におけるオンライン診療サービス各社の紹介とさせていただきます。
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僕のリソースも限られる中ですが、本件の一刻も早い終息を願い、できる限り最新の情報を提供できるように努めてまいります。
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