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医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ(2017年12月版): 製薬マーケ絶好調、ついに脱MRサイン?他アジヘルファンド組入銘柄大公開

こんにちはアジヘルさんこと田中大地です。

つい先日、村上世彰氏、(いわゆる村上ファンドの人ですね)自伝読んだのですが、これがもうとんでもなく感動的でありながら実用的で、これは多くの人に読んでほしいなーと思っているので冒頭の挨拶に代えさせていただきます。

村上氏は、まだ投資のとの字も知らない頃によくテレビで見て、勝手に悪いやつ、なんなら総会屋との違いを認識してなかったのですが笑

もう今では日本経済の発展の陰に、村上氏あり、なんて言いたくなっちゃうくらい、大好きになってしまいました。大谷翔平くらい好きかも。笑

投資やる人もやらない人も是非読んでみてください!今年No.1本かも!僕も彼のようにミッション志向で生きていきたいものです。

さて前置きはこんなところにしてまず日経平均の推移を見てみましょう。
2016.1.4:19,033円
2016.2.1:17,890円
2016.3.1:16,085円
2016.4.1:16,164円
2016.5.1:16,666円
2016.6.1:16,955円
2016.7.1:15,682円
2016.8.1:16,635円
2016.9.1:16,926円
2016.10.1:16,449円
2016.11.1:17,442円
2016.12.1:18,513円
2017.1.4:19,594円
2017.2.1:19,148円
2017.3.1:19,393円
2017.4.1:18,909円
2017.5.1:19,196円
2017.6.1:19,860円
2017.7.1:20,003円
2017.8.1:19,996円
2017.9.1:19,691円
2017.10.1:20,356円
2017.11.1:22,420円
2017.12.1:22,819円

11月→12月騰落率:101%です。
そして、日経平均は一時23,000円超え!おめでとうございます!12月、再度23,000円超えて安定推移を期待したいですね。

さて、では個別企業行ってみましょう。11月は多くの企業で決算月だったので忙しいですね。。

医師向けサイト4社:エムスリー投資加速

銘柄 2017年12月
時価総額 予想PER 前月比(%)
エムスリー[2413] 12,256 66.2 111
ケアネット[2150] 109 32.9 118
メドピア[6095] 91 76.2 165
MRT[6034] 89 893.6 110

まず医師P/Fを運営する4社からです。

エムスリーは、第3フェーズ突入のリリースから買収、出資の加速が止まりません。11月だけで、マイノリティ含め3件もの投資を明らかにしています。

▼株式会社ジャメックスを子会社化 ~ 第 3 の成長レバーの先端医療における眼科領域での事業基盤拡大 ~
https://corporate.m3.com/ir/release/2017/pdf/20171102_01.pdf

▼株式会社ジェノミックスと資本提携(PJTコード:B2-1)~ 第3の成長レバーの先端医療分野において再生医療領域での取り組みを開始 ~
https://corporate.m3.com/ir/release/2017/pdf/20171117_01.pdf

▼北欧最大の医師調査パネル QQFS を子会社化 ~ 欧州の医師会員基盤を強化 ~
https://corporate.m3.com/ir/release/2017/pdf/20171128_01.pdf

m3 3rd phase
※画像はエムスリー社決算説明資料より

こんなにハイペースで買えると、エムスリーの投資チームは楽しくて仕方ないでしょうねw 投資が人を呼び、更に投資の加速に繋がりそうです。

また、新規事業として「開業パッケージ」という事業も始めていることを、Newspicksのオリジナル記事で明かしました。こちらも楽しみです。

▼【エムスリー】独立の成功率を上げる?新事業「開業パッケージ」
https://newspicks.com/news/2608091/body/?ref=search

なお、エムスリーの第三フェーズ始動に関しては、是非こちらの前回の記事をご参照ください。

製薬マーケ各社が絶好調、その意味するところは?

その他医師向けサイトを運営する各社も決算を発表しています。

まずは、メドピアですね。
残念ながらかなり高く設定していた業績予想までは届かなかったですが、明らかに業績が改善しているのがよくわかる決算でした

そして、やはりこのスライドが白眉ですね。2020年までに時価総額500億円ホームラン宣言!いまが100億円弱なので、3年で5倍。すごい目標です笑
僕の周りも結構ざわっとして、なぜか僕に連絡くれる人もいました笑 株価も大きく反応し、相当久々に株価四ケタ台へ復活しています。

medpeer 500m
※画像はメドピア社決算説明資料より

ケアネットも素晴らしい決算と上方修正を発表しています。

▼ケアネット第三四半期決算短信
https://www.carenet.co.jp/wswp/wp-content/uploads/2019/05/kessan_tanshin_20171113.pdf

これが1社ではなく、製薬デジタルマーケ支援を行う主要3社すべて好決算なので、もしかすると、日本製薬のeマーケティングが次のステージに入ったことのサインなのかもしれません。
もし製薬マーケがMRからのeの移行が本格化すれば、こんな程度じゃ終わらない大変革の始まりになりますね。

このあたりの初動をしっかり掴むためにも、各社のMR数は是非ウォッチしておくとよいかもしれません。
下の記事見る限り、外資は明らかに減ってるけど、内資はまだMR削減に消極的に見えますが・・・まあ未来にかけて確実に減る部分ですので、あとはそのタイミングがいつ始まるか、だけですかね。

参考:ミクス編集部・2017年MR数アンケート MR数減少なお続く
https://www.mixonline.jp/Article/tabid/55/artid/57583/Default.aspx

下記のようなニュースも報道される中で、製薬会社としては筋肉質な体制づくりのためのコスト削減が急務の中で、ひとつ確実にテーマになるのはMRの削減です。

▼薬価改定対象を拡大 医療費、最大2900億円削減 政府抜本改革案
http://www.sankei.com/politics/news/171119/plt1711190005-n1.html

業界内では誰もが認識している内容ですが、
新薬の開発難易度が上がるに伴い、新薬ローンチ数が減ることも逃れられないでしょうし、常時内部にMRを抱えておくというのはコスト観点からどうしたって厳しくなるでしょう。

MRの削減は、長期雇用が基本だった日本企業の中でも特に長期雇用文化の製薬会社には厳しい選択でしょうが、生き残りをかけた戦いになるので、やむを得ずといったところでしょうか。

このときにMRの代替として、筆頭に上がる選択肢は、やはりプロジェクト単位のアウトソース(ここに対するエムスリーマーケティング社の張り方とか最高にイケてると思います)と、eの活用です

エムスリーマーケティング社
http://www.m3marketing.co.jp/

来るMR大型削減・製薬マーケ手法転換のときのために、いかに製薬会社が内部にノウハウを溜め込んでおけるのかは非常に重要ですし、エムスリー、メドピアや各種製薬代理店といったアウトリソースを、ベンダーではなく、パートナーとして相互信頼関係を持って活用できる状態にしておくか、という思考の転換も必要となるでしょう。

製薬会社にとっては激動の時代になります。大型再編や、外資による内資の買収もまだまだ起こるでしょう。逆にエムスリーやメドピアにとっては、このチャンスを掴めるかどうか、とても大事なときでしょう。引き続き各社の動向を楽しみにしたいと思います。

医療ヘルスケアBtoB 6社:Ubicomのメディカル事業はかなり期待できるかも・・・?

銘柄 2017年12月
時価総額 予想PER 前月比(%)
EMシステムズ[4820] 453 20.7 116
メディカル・データ・ビジョン[3902] 449 144.5 106
バリューHR[6078] 153 63.5 113
アトラ[6029] 60 31 103
Ubicom HD[3937] 174 81.3 104
データホライゾン[3628] 70 53 119

こちらも各社決算発表しています。

まずは、MDVの決算ですが、ちょっと厳しい印象を受けました。通常利益が下期偏重なのですが、3Q単体の決算は前期比大幅マイナスで終わっています。通期の予想からは乖離がありますので、ここから4Qで取り返せるのか、きわきわという感じでしょうか。

▼MDV 第三四半期決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3902/ir_material_for_fiscal_ym/42498/00.pdf

EMシステムズも好決算と増配発表。主力の調剤システムの安定的な成長に加え、医科、介護も伸びてきており、これが組み合わさってくると面白いことになりそうですね。

Ubicomの好決算、再度の立会外分売と攻めてますね。あとは株主数の不足だけが、東証一部鞍替えに必要な要件だけかな、と思いますので、さてそろそろかな?既に一部上場申請中であることも明らかにされました。

Ubicom
※画像はUbicom HD決算説明資料より

「世界規模の医療情報データベース提供企業との協業」「日本最大級の医療機関グループ」かなり期待させてくれる内容が決算資料にて匂わされています。前者はIMSヘルスとかかな?笑 後者は徳洲会?中央病院グループ?もしこのあたりかすってれば、確かに相当面白い取り組み、うーんドキドキしますねw

バリューHRも決算発表とあわせて、増配、株式分割、優待拡充を発表しています。投資家の期待がよくわかりませんが、爆発的に成長するモデルでもないでしょうし、さすがにここまで時価総額とPERが上がってしまうと、僕にはもう入れません。。

医療ヘルスケアBtoCその他:メディシス好決算

銘柄 2017年12月
時価総額 予想PER 前月比(%)
メディカルシステムネットワーク[4350] 178 17.6 111
エムティーアイ[9438] 404 20.1 94
DeNA[2432] 3,655 17.5 91
メディカルネット[3645] 33 39.8 100

メディシスは前回お伝えした上方修正のとおり、素晴らしい決算でしたね!決算資料からも勢いが伝わってきます。なんと医薬品ネットワーク事業は、5年後5,000件の導入を目指すとな。楽しみにしたいものです。

▼メディシス 第二四半期決算説明資料
http://www.msnw.co.jp/wp-content/uploads/2017/11/20171107shiryou.pdf

しかし僕の注力株の調剤薬局群ですが、うーん株価的には厳しいですね。。
これも、すべては来期の調剤報酬改定が相当厳しいものになる、という情報が飛び交ったせいなのですが、上方修正連発の好決算で株価はほぼ上昇なし、という悲しい展開になっています。

アインはようやくここ数日復活してきましたが、一時この好地合いの中、逆走7,000円近くまで落ち込んでました。。そろそろアインは決算なので、ドキドキしてます。

ま、引き続き今期の業績に関しては、引き続き一切懸念もないので、3月までは調剤薬局系はポジを維持する予定です。復活してくれ~

▼参考記事

▼調剤薬局投資にはこちらの東洋経済も必読

介護IT 3社:NDソフトウェア上方修正

銘柄 2017年12月
時価総額 予想PER 前月比(%)
NDソフトウェア[3794] 214 21.1 87
カナミックネットワーク[3939] 183 79.9 115
インターネットインフィニティ[6545] 133 78 137

NDソフトウェアは前月の業績予想修正どおりの好決算です。
通期の上方修正もありそうですね。しかしこういう売上げの下期偏重しまくり企業って怖くて買えないな笑 やっぱりストック型ビジネスで毎月しっかり売上げが立ち、トレンドが追えるところが好みです笑

そういう意味ではカナミックネットワークとか、インターネットインフィニティとかやっぱり最高ですね。

カナミックネットワークも、IIFもしびれる好決算でした。レコードブックは第二のコシダカホールディングスを是非とも狙ってほしいものです。株価も再度絶好調のトレンド入りしています。どちらももう少しPERが安ければすぐにでも買いたいのですが・・・。

▼カナミックネットワーク決算説明資料
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS80746/8c7766f2/742c/4acd/af4a/603b4f8fc5d6/140120171117420305.pdf

▼IIF 第二四半期決算説明資料
http://pdf.irpocket.com/C6545/PoNw/J9p9/rnfy.pdf

海外医療ヘルスケアIT3社:Nanthealth第三四半期決算発表

銘柄 2017年12月
時価総額 予想PER 前月比(%)
Teladoc[TDOC] 2,113 113
athenahealth[ATHN] 5,317 250.7 104
NantHealth[NH] 349 78

※時価総額の単位は百万ドル

今月は、ナントヘルスが3Qの決算を発表しています。
売上げは、$21.8 millionで若干成長も、純損失が$42.4 million。やーまともな基準じゃ買えないですわ。株価も厳しい推移をしています。

さて、以上で、今回の定点観測はおしまいとさせていただきます。

今月のアジヘルファンドの組み入れ銘柄公開

今月からちょっと趣向を変えて、トライアル的な企画をやってみようと思います、その名も、アジヘルファンドwの組み入れ銘柄TOP10公開~!自分の現在のポジを公開することでフィードバックをもらったり、少しでも買ってくれる人が増えるといいな~という目的です。

更新が面倒くさくなったり、なんか公開しないほうがいいよね、と判断したら突然やめます。

というわけで、僕の最新PFはこんな感じです。どーん!

1.日本調剤、調剤薬局
2.アインホールディングス、調剤薬局
3.任天堂、ゲーム
4.じげん、Web集客支援
5.ウィルグループ、人材・アウトソーシング
6.イーグランド、不動産(中古マンション販売)
7.クオール、調剤薬局
8.メンバーズ、受託Webマーケティング支援
9.楽天、EC・ファイナンス・会員
10.ソレイジアファーマ、製薬・バイオベンチャー

調剤薬局銘柄が3つも上位に笑 今回はヘルスケアIT銘柄は1つも入らず、という結果に終わりました。

先月からは、株価向上に伴い、RIZAP、フィルカンパニー、メドピアといった銘柄を売却しリストから姿を消しています。
全部この数ヶ月で2倍株になった銘柄ですが、最高値よりだいぶ下で売っちゃってます、はい、へたれです。。ただ爆上げする銘柄にかなり安い時点では入れているので、次は売り時をもっと勉強しなきゃだなあ。下がり始めた売る、それまで我慢、なだけなんですけどね。

なお、最近は、じげん、ウィルグループ、イーグランドをコツコツ買い増してます。

じげんは、相性良い銘柄で10度目くらいのインですが、好決算・好業績、東証一部鞍替え、株式分割、投資先のエストコーポレーションも上場か?といった材料たくさんあるにもかかわらず、株価がレンジの下のライン近くまで戻しており、まあ間違いないだろと判断してます。

ウィルグループは、いま青天井まっしぐら中ですが、まだ時価総額300億円台という奇跡のような状態で、3年後1,000億円企業だとかなり固めに思っているので、コツコツ押し目で拾ってます。目標株価は半年後2,300円、3年後5,000円です。

イーグランドは指標的に激安で、PL・BS的にも完璧、何度見てもこんないい銘柄なかなかないと思ってしまいます。中古マンション×リフォーム×2,000万円台と、不動産市場の中でも伸びそうな要素しっかり抑えているうえ、競売仕入れに長けているというところも強みです。

僕が前マンション買ったときも、売主はかつて競売で仕入れた物件の転売だということ登記簿情報からわかったのですが、築浅、駅目の前なのに格安という競売仕入れならではの奇跡物件でした。

シンガポール赴任になる際売りに出すと、1時間で売れました、との連絡もあり、いい物件だったなーと満足しています。なにより野毛徒歩5分という立地が野毛LOVEヘルにはたまりませんでした笑

今月のアジヘルファンドの成績は?

そんなこんなで、アジヘルファンドの今月の成績は昨月比108%となりました。Topixが101%でしたので、かなり勝ちで終えられました。

ある程度自分が知見のある領域で、ここは高い確率で事業が成長するだろう、という企業のうち、特に低時価総額企業にレバレッジかけまくって張る方法でかなりリターンもついてくるようになりました。

年初来比136%とついに+30%超え達成できました!年内140%いけたら万々歳ですね。

さて、今月はこんなところで終わりにしたいと思います。最後、年末にかけ気合入れて頑張ります!

あと、今月5日、6日とお休みいただいて東京で開催するHealth2.0 Asia – Japanに参加させていただくことにしましたので、現地でお会いできる人は是非!FBなどからご連絡ください!

Health2.0 Asia – Japan
https://www.health2conjapan.com/

->頑張って毎月更新中!過去の定点観測はこちらのまとめよりどうぞ

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