こんにちはー、アジヘルさんです!
先日、11/9に日本橋で開催された年に一度の医療機器のイベント「MEDTEC INNOVATION」に参加してきました!!
今日は日本橋でMEDTEC INNOVATIONに参加中!
医療機器特化のセミナーで学びばかりだ!!ウンウン頷いてばかり。 pic.twitter.com/zmIuVvbXK8— 田中大地 / アジヘル@Aillis(医療AIスタートアップ) (@healthcareITSG) November 9, 2018
そこで医療機器やってる人たちといろいろ出会え、めっちゃ自分の知見が上がったので、もっと医療機器やってる人と会いたい!と強く思いました!(やっぱりやったことある人が圧倒的に強い暗黙知の世界だなあと)
医療業界の人はいっぱい知り合いいるのですが、医療機器やってる人はまだまだ友人とか少なくて、もっと会いたいです!!
特に医療機器の販売戦略、マーケ、営業やってる方、薬事担当、治験詳しい方、エンジニアの方、品質管理やってる方たちに会いたいです!!
あ、僕だ・私だ、みたいな方たち、下のどこかから連絡もらえると飛んで喜びます^^ なんか一緒に勉強会とかやってくれたりしてくれる仲間もほしいです。
https://www.facebook.com/daichi.tanaka.1865
https://twitter.com/healthcareITSG
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なので、医療機器メーカーで働く人たちに届くように、「MEDTEC INNOVATION」のイベントセッションで特に刺さったポイントまとめてみました!とってたメモとかは大量ですが、各セッションの一部だけです〜。
僕の出会いが増えるように拡散とかしてくれたら嬉しいです!!
「医療機器は足し算ではなく、掛け算だ。
良い製品なのは当たる前、知財、薬事承認、保険償還、品質管理、ひとつでもゼロになってはダメ。」
松本晃氏の言葉。— 田中大地 / アジヘル@Aillis(医療AIスタートアップ) (@healthcareITSG) November 9, 2018
日本の医療機器エコシステムをつくるには
まず基調講演では、阪大の医療領域・産学連携クロスイノベーションのディレクターの澤 芳樹氏の話からは「JLABS」の話が印象的でした。
JLABSはJ&Jが主催(?)のインキュベーターで、ベンチャーの目利きに優れ、「JLABSに入れたらすぐファンディングが決まる」「JLABSに選出されると2年で上場する」といったブランド構築に成功しているとのこと。まさにアメリカのヘルステックエコシステムで重要な役割を担っていますよね〜。
なお選出先ベンチャーは以下に公開されています。ほとんど知らない企業だけど、すごい数だ・・・
https://jlabs.jnjinnovation.com/companies
その後の、セッション/パネルディスカッションは、JOMDD CEO内田毅彦氏、MedVenture Partners社長 大下創氏、国がん東病院 NEXT医療機器開発センター 竹下修由氏、マニー社長 松谷正明氏という超絶豪華なメンバーで行われました。これがほんとに学びばっかりでずっとウンウン頷いてました。
なおわれらがアイリスの前田さん @Yujiro_Maeda がファシリテーターでした!
医療機器のエコシステムというと、バイオデザインなどスタンフォードエリアが有名ですが、日本では市場がまだMatureではなく、スタンフォードのように、医療機器で成功したスタートアップがまだほとんどいません。
その意味で、JOMDD内田氏が言うように、スタンフォードのようなエコシステムを作るためにはまず「成功事例」が必要という話や、VC・Incubatorこそヘルスケアスタートアップの実務(Implementation = 事業化するためのテクニックという表現をされてました)にコミットしなければならない、という話はめちゃくちゃ共感しました。
個人的にもIHLのチームミッションで「医療者が現場の課題を解決するためのエコシステムを作る」というテーマで活動していて、上の2つのポイントはずっと議論していた話だったので、そうだそうだー!と思ってました。
今日はIHL3回目!元マッキンゼー伊賀泰代さんの話が聞けるのめっちゃ楽しみ!
あと、チームの人らにはちょこちょこ会ってるけど、他のみんなにも会えるの楽しみだなー、予想以上にIHLにハマってる笑— 田中大地 / アジヘル@Aillis(医療AIスタートアップ) (@healthcareITSG) November 17, 2018
ヘルスケアスタートアップが挑戦すべき領域とは?
また、MedVenture Partnersの大下氏の話で、医療機器、特に治療領域のようなリスクが高いところほど、スタートアップが挑戦すべきだ、という話は非常に示唆に富む内容でした。
現状の日本では予防領域やモバイルアプリ、業務システムのようなところに挑戦するスタートアップばかりです。医療機器、ましてや治療領域に挑戦しているスタートアップなると数えるほどしかないのではないでしょうか?
しかし、こうした予防、ヘルスケア、業務システムの領域は、業界内では相対的に参入障壁も低い領域です。(勿論他の業界と比べると規制などの影響もあり参入障壁高いと思うのですが、一度構造理解が進めば、そこまで参入は難しくありません。)
現在はこうしたヘルステック市場がまだ未成熟で、スタートアップが切り開いている段階ですが、一度市場があるとわかれば、リクルートのような資本プレイのできる大手プレイヤーがガッツリ参入していくる領域といえるでしょう。
それこそ、マニー社がとっている企業戦略のように、自分たちで新しい市場を創り出す、というスタンスではなく、既に市場が成熟段階に入っている製品を「より使いやすくする」ためにPDCAを回し「後からシェアTOPをとりにいく」できやすい領域だということです。
そこで、大下氏は、「スタートアップこそ大企業が開発を苦手としている治療機器のような難しいところを攻めろ」といいます。
なぜなら、既存製品を多く出している大企業では、開発中や治験などで人が死ぬ可能性のあるようなリスクがある治療機器は他製品やブランドへ影響が大きく、大手であればあるほど参入が難しいからです。
実際に、世界トップクラスの医療機器メーカーのMedtronic社などもリスク高い治療機器は自社開発はほぼしておらず、薬事承認まで辿り着いたベンチャー企業を買収する、という形をとっています。
治療機器のようなお金も時間もかかり、難易度が非常に高い領域に挑戦していくスタートアップが今後増えていくのだろうなと強く感じました。
医療機器開発型病院、NEXTの挑戦
こんな話の中、また更に面白かったのが、国立がん研究センター東病院 NEXT医療機器開発センターの竹下先生の話です。
NEXTは「医療機器開発センター」の名のとおり、臨床を行う病院でありながら、すぐ横で医療機器の開発機能を持つ病院です。
たとえばオリンパスのような国内の大手医療機器メーカーが、病院内に設置された機器開発室に入居して臨床現場の一番近くで開発しているということです。
医療機器開発スタートアップで働く身としては、開発を進める中で、現場のニーズと常にズレが生じていないかのを確認するの重要性は常に意識するので、現場と開発の距離を近づけるNEXTの取り組みは、まさに機器開発を加速する素晴らしい環境だと感じますし、このコンセプトはぐさぐさ刺さりました。
※画像は国立がん研究センター Webサイトより
最後にマニーの松谷社長の、安全性、リスクマネジメント、品質管理ドリブンの経営スタイルについてもめちゃくちゃ刺激を受けました。この安全性、リスマネ、品質管理って医療機器・医薬品やってる人以外(特にネット系の方々から)はまったく理解されない、Delayさせがちな要素ですが、中からすればもう何よりも大事なんですよね。
本日はこちらに参加!@Yujiro_Maeda さんがモデレータです。
マニー株式会社松谷取締役の医療機器の創り手がこだわる安全性と質への姿勢が素晴らしすぎる。 pic.twitter.com/xGeuFIjrFd— miho nakamura? (@miho_runrun) November 9, 2018
▼このあたり学ぶなら医療機器開発の必読書、青本をどうぞ!
以上、ざっとイベントについてや自分の思うことなんかを書いてみましたが、ほんと刺激的でした!!
僕自身も未来において、この複雑性の高く、難易度の高い医療機器領域をもっと理解していきたいと思ってますので、冒頭にも書いたけど、医療機器やってる方でこのブログを見られた方、ぜひランチとかお茶とかしましょう〜!↓なんでもご連絡もらえると嬉しいです^^
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