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医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ(2017年11月版): 日本調剤など調剤薬局決算無双状態

皆様こんにちは、アジヘルさんこと田中大地です。

またいろいろあってこの数日はガツンとへこむことがあったのですが、そんなときに道を正してくれる人が近くにいるというのはありがたいな、と思います。

しかし、すごいことになってますね。。日経平均16連騰ですか。。ついに悲願の23,000円が一段と現実味を帯びてきましたね。目指せ年内達成ですね。

さて前置きはこんなところにしてまず日経平均の推移を見てみましょう。
2016.1.4:19,033円
2016.2.1:17,890円
2016.3.1:16,085円
2016.4.1:16,164円
2016.5.1:16,666円
2016.6.1:16,955円
2016.7.1:15,682円
2016.8.1:16,635円
2016.9.1:16,926円
2016.10.1:16,449円
2016.11.1:17,442円
2016.12.1:18,513円
2017.1.4:19,594円
2017.2.1:19,148円
2017.3.1:19,393円
2017.4.1:18,909円
2017.5.1:19,196円
2017.6.1:19,860円
2017.7.1:20,003円
2017.8.1:19,996円
2017.9.1:19,691円
2017.10.1:20,356円
2017.11.1:22,420円

10月→11月騰落率:110%。。。やばいですね。こんな日経平均上がったのいつ以来なんでしょう。。完全にモードチェンジした感がありますね。

個人的には新興、小型株中心なので、今回の大相場はそこまで恩恵受けられてないのですが、後半の決算シーズンで注力株の好決算が相次ぎ、最終的にはまあまあの成績となりました。対Topixや日経平均と比べるとぼろぼろで情けない結果ですが、、

さて、では個別銘柄行ってみましょう。

医師向けサイト4社:エムスリー好決算、メドピアは下方修正

銘柄 2017年11月
時価総額 予想PER 前月比(%)
エムスリー[2413] 11,058 59.7 107
ケアネット[2150] 92 49.7 98
メドピア[6095] 55 95
MRT[6034] 81 815.7 96

まず医師P/Fを運営する4社からです。

エムスリーは決算発表しています。相変わらず完璧な決算ですね。株価も久々に大幅に上昇して、時価総額1.1兆円を突破しています。月初では過去最高値ですね。

▼エムスリー決算説明資料
https://corporate.m3.com/ir/library/presentation/pdf/20171025_02.pdf

またあわせて医療従事者向け電子書籍サイトを運営する「M2PLUS」を譲受け?しているようです。譲受という表現していることは、赤字企業の無償譲受ってことなんですかね?
また、エムスリーの第三フェーズ始動に関しては、是非こちらの前回の記事をご参照ください。

メドピアは下方修正と子会社買収したMediplat、フィッツプラスの一括減損処理を発表しています。
どうしても遠隔診療など手のかかるビジネスですので、ここで一括減損するのは個人的には賢策なのではないかな、と思います。株価も発表当時はがつっと落ちましたが、いまはまた発表前レベルには戻ってきています。

売上高こそ当初予想より大きくへこんでいるものの、前期実績よりは十分成長してますし、営業利益、経常利益ベースでは、予想超えをしています。

▼通期連結業績予想の修正及び特別損失の計上に関するお知らせ(メドピア)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6095/tdnet/1519476/00.pdf

医療ヘルスケアBtoB 6社:アトラ好決算、もうそろそろか?

銘柄 2017年11月
時価総額 予想PER 前月比(%)
EMシステムズ[4820] 392 17.9 98
メディカル・データ・ビジョン[3902] 422 135.7 101
バリューHR[6078] 135 56 110
アトラ[6029] 58 29.5 105
Ubicom HD[3937] 168 78.6 101
データホライゾン[3628] 59 45.1 97

こちらからは11月に入ったあとではありますが、アトラが決算を発表しています。
売上は、売上高2,723,875千円(19.3%増)、経常利益237,305千円(50.1%増)と気持ちよい増収増益となっています。

▼アトラ 第三四半期決算資料
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS02847/ef979f79/859f/42cb/90df/0e5a4130d41a/140120171102407231.pdf

株価はずっと低迷してますが、業績は反転してきているように見えますし、さすがにもうそろそろ上がってきそうですね。低時価総額の数少ない予防系ヘルスケア上場企業として再注目されれば大きな伸びもありそうです。

その他は今月から決算本格化になります。バリューHRの絶好調は一体どこまで続くのでしょうか・・・

医療ヘルスケアBtoCその他:きたよ調剤薬局無双

銘柄 2017年11月
時価総額 予想PER 前月比(%)
メディカルシステムネットワーク[4350] 161 16 107
エムティーアイ[9438] 429 21.3 105
DeNA[2432] 4,023 19.3 106
メディカルネット[3645] 33 39.3 97

11月に入った後ですが、メディカルシステムネットワークが業績予想の上方修正を発表しています。前回予想から、経常利益ベースで約20%の上方修正です。

▼業績予想の修正に関するお知らせ(メディカルシステムネットワーク)
http://www.msnw.co.jp/wp-content/uploads/2017/11/20171102press.pdf

しかし、ちょっと調剤薬局銘柄とんでもないですね、以前こちらの記事でも紹介した通りにヨミがあたり、総合メディカル、クオール、日本調剤と全社超絶好決算となっています。良い流れが続いていたので、メディシスも流れに乗ってほしいなーと思っていたところなので、嬉しさ一押しです。

僕の持ち株で残るはアインだけですが、なぜか株価がずっと低迷しています。

もし悪材料なく、公募増資が影響で下がっているのだとしたらまったく筋違いで、上の記事でも書いてますが、調剤薬局ビジネスにおいては、いかに現金を持っておくかが勝者を決める要因のひとつだと思ってますので、通常であれば株価が落ちる原因となりがちの公募増資は業績にはプラスにしか働かないはずです。

なので、アインに関しては、まったくもって決算は心配してないし、たぶん大幅な上方修正出るんじゃないかなと思ってるので、買うなら今のうちだと心から思ってます(僕もうアイン買う余力ないのですが・・)。 最後きちっと締めて調剤5連白星期待ですね。

あと、同じ文脈で、クオールの新株予約権付社債もそうですね。
全新株予約権行使が終わったらあとは青天井で上がるしかないと思ってるので、今のうちに買い集めておくのが正解だと思ってます。やっぱりこういう大人なファイナンスプレイができる会社は強いですね。

ほか、MTIも決算発表していますが、少し苦しそうですね。
個人的には応援している会社なので、注力しているヘルスケアサービスで何か流れを転換できるきっかけを掴めるといいなと思ってます。

極めて個人的な話としては、DeNAは、前田氏の「人生の勝算」を読んで、五度(ごたび)買ったのですが、まだまだShowroomで上がるのは先かなと判断し、先日の「どうぶつの森」リリースで一時上げたときに全株売ってしまいました。(株主優待ももらったの3回目くらいですが、毎回使えてないですし。。)

介護IT 3社:NDソフトウェア上方修正

銘柄 2017年11月
時価総額 予想PER 前月比(%)
NDソフトウェア[3794] 245 24.2 100
カナミックネットワーク[3939] 159 93.8 105
インターネットインフィニティ[6545] 97 56.7 98

NDソフトウェアは第二四半期の業績予想の上方修正を発表しています。

当初予想よりも25%以上利益が改善しています。うーん、NDソフトウェア、クラウド化に乗り遅れたあたりで、一旦もう厳しいかなと思ったのですが、明らかに業績が改善していますね

しかしながら、1Qの決算からの市場期待よりは低かったと判断されたのか、上方修正発表後株価はがくっと落ちています・・・ただ単に業績上がるだけじゃ許されない、株とは難しいですね。

▼業績予想の修正に関するお知らせ(NDソフトウェア)
https://ssl4.eir-parts.net/doc/3794/tdnet/1525850/00.pdf

海外医療ヘルスケアIT3社:athenahealth、Teladoc第三四半期決算発表

銘柄 2017年11月
時価総額 予想PER 前月比(%)
Teladoc[TDOC] 1,872 100
athenahealth[ATHN] 5,117 241.2 103
NantHealth[NH] 445 89

※時価総額の単位は百万ドル

アテナヘルスとテラドックは第三四半期決算を発表しています。いずれ大きなサプライズはなく、売上げは昨対10%くらいの成長でかねがね順調といったところでしょうか?

ちなみに海外といえば、以前買ったよーと報告した、Amazon、Googleが好決算でどーんと上がりまして、そのタイミングでいったん全部売ってしまいました
長期的にはこの2社はもうほぼ間違いないと思うんだけど、あまりにも値動き幅が少なくって、資金がそこまでない僕のような人には、ちょっと目標設定している120%とかのパフォーマンスには貢献しづらいな、と判断しました。とはいえ、また安くなったら買うかもです。

さて、以上で、今回の定点観測はおしまいとさせていただきます。


最後に、恒例の

【アジアで働くヘルスケアITマーケターの今月の成績】

TOPIXが昨月比107%に対して、僕の成績は105%でした。
相場的には、完全大型株主導で、任天堂以外ほぼ新興小型株の僕にはほぼ恩恵はないまま過ぎていきました。後半にかけて、決算持ち越し銘柄が驚くほどほぼ全て好決算で、パフォーーマンスが改善してくれたので、なんとか105%といった感じです。

しかし任天堂の上方修正決算はやばかった・・あやうく株が上がってくれた分でスイッチご祝儀買いもはずみそうですね。笑

なお年初来からの成績は、125%と順調に上がってくれています。
ただ、日経平均が115%くらいになっていることを考えると、そこまでべらぼうに良い成績ではないのかもですね。今月も、犀の角のようにただひとり歩むぞ、ということで真摯に頑張ります。(ブルーハーブ20周年野音いきたかった)

->頑張って毎月更新中!過去の定点観測はこちらのまとめよりどうぞ

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