この記事をシェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

シンガポールでの半年間の仕事を振り返る

こんにちは、アジアで働くヘルスケアITマーケターこと田中大地です。
シンガポールきて丁度半年くらい経ったので、仕事のことで最近考えてることなど、ちょっと振り返りまとめてみようかなと思います。

セントーサのマーライオン

写真は全然関係ないけどセントーサのマーライオン。
親がGWにこちらに来たので、半年経ってはじめていきました。笑

最近あらためて思う機会があったのですが、なかなか海外でもともといた企業に入り込んで、マーケターとして実際に戦略構築から足元のアクションまでを自分の手でまわせる機会はあまりないと思っています。

やはり海外住んでる日本人は、コンサルか商社か投資目的が多かったり、もしくはマーケターとしてやっている人も立ち上げとか数人規模のアーリーステージであることが多い印象なので。

その意味で、シンガポール住んで、ある程度企業規模ある所に入り込んで、ゴリゴリPDCA回して、みたいな代えがたい経験ができていることはとてもありがたいなと思ってます。新規事業を裁量多くやらせてもらってた日本での経験もとても良かったですが、また違った経験として。

No.1だけが世の中を変える力を持つ

さて、これは日本にいても同じだけれども、インターネット業界にいる限りその領域でNo.1になること以外長期的に生き残ることはできないという信条を強く持っています。No.1 takes allだし、No.1 or othersだと思うんですよね。

僕らのいる医療従事者向けサイト業界を見渡してみても、日本ではエムスリーかそれ以外だし、欧米ではMedscapeかそれ以外なんですよね。

これは売上やビジネスという意味でもそうだし、唯一世の中を変えられる権利を持つのもNo.1プレイヤーだけだと思ってます。

「No.1だけが世の中を変える力を持つ」ってとこでいうと、僕が初めて意識したのが、リクルート新卒入社したときにじゃらんに配属になって、入社当時に凄く感銘を受けた「山の刺身」って話があります。(じゃらんの人は多分みんな知ってる話なんだけど)

山の刺身

昔、当時のじゃらんのTOPが、海川が近くにない、群馬の山エリアに旅行にいったときに、夕飯で「刺身」が出てきた。当然鮮度も悪いし、まったく美味しくない。近隣エリアの他の宿泊まっても同じように「刺身」が出てくる。なんで、どこの宿も揃ってスーパーで買うような鈍さの刺身を出すのか。美味しい山菜や地元料理がたくさんあるのにもかかわらず。

そう思って宿の社長に聞くと、「だってJTBが言うから」とどこも答えたらしいんですね。
当然、JTBは国内旅行を作ってきたNo.1プレイヤー。ネット予約がそこまで根付いてなかった当時はそれこそ圧倒的な存在だった。

大手旅館には70%の客がJTB経由なんてざらで、彼らが「旅館の夕食会席には刺身を入れて」といったらそうできる力があった。けれども、まだ弱小だった「じゃらん」が同じことを言っても、大手旅館は当然変えようとは思わない。

そのような状況に対して、本来の旅館文化は違うはずだと考え、業界を変えるためにまず「じゃらん」をNo.1にしよう、と当時のTOPが決めた、という話です。

僕自身もその話聞いてから、10年近く経ったし、リクルートも離れたけれども、そのとき学んだ圧倒的No.1以外、世の中に価値提供できないんだ、とずっと信念を持っています。

僕らのいる医療ヘルスケアはビジネスとしての面白さもさながら、inefficiencyがむちゃくちゃある領域なんですよね。製薬会社のMRにかける多大なるコストが10%削減できたら、どれだけ医療費の削減に繋がるだろう、貧しくて薬を買えない人が助かるだろう。これを解消できる力をもつのはNo.1だけだと思ってます。

だからNo.1になろう、No.1以外に僕は興味はない、と1日に1回は誰かしらに言っている毎日です。

結果を出せば組織は変わる

さて、以前の決意表明にも書きましたが、結果を出し続けることが周囲のメンバーを魅了し、ついてこさせるほとんど唯一の方法だと思っているんですよね。
それに、僕らがここにいて、代え難い経験をさせてもらっている以上、結果を出すのは責任だと思ってます。

だから、絶対無理だろて言われるものを達成して、あいつすげえな、ついていこうと思わせなきゃいけない

そんなタイプの人間なので、昨期の12月に立てた今期の12月までの目標KPIもこれまでの成長ペースを無視したカーブを描きました。

当然、既存のメンバーからはとんでもなく高く見えるもので、最初これを目指すぞといった当初は、社内のほとんど誰もに絶対無理でしょ、て顔をされました。

それこそ直属上司のMarketing Directorですらからも「impossible」と言われるくらいのものでした。

まあだからこそチームのみんなは、最初は誰も信じてなくって、Daichiが勝手に言ってることだから、俺らはそこまで当事者意識を持たなくていいし、ってのを感じてなかったというと嘘になります。ひとりで戦ってる感を感じていたのも事実でした。

でも最近、明確にチームの雰囲気変わってきてるんですよね。
1,2,3月とこの4月も一応毎月それこそギリギリのところで、設定した月毎のKPIを超えていて、毎月最終日に達成とかで冷や汗かきながらやってる感じなのだけれど、もともといたメンバーは、これ俺らやれるんじゃないかって、雰囲気に変わってきてる

ほとんど数字なんて見なかったチームが毎日オムニチュアやGAを馴れない手でこねくりまわすようになり、数字足りなかったら、今月やばいよねどうしようかと、ディスカッションが自然発生的に始まる、なんて現場を見たり、紙媒体しか経験してこなかった編集者/ライターが、「Daichi、うちのチームメンバーにSEOの講習をしてくれ」なんてお願いしてきたり。

これ、すごいことだと思うんですよ。なかなか空気を変えるって体験できないなと。ドキドキしてます。

まあここから目標の成長カーブの角度がよりやばくなっていくんだけど(とりあえず今月まじやばい)、まだまだ課題も山積みなんだけど、今のメンバーと一緒に精一杯やりきっていきたいと思います。

マリーナベイサンズ

マリーナベイサンズの麓でフェス!
シンガポールはいつでも夏なので、いつでも野外フェスシーズン

新規採用も徐々に進んできていて、シンガポール/マレーシア/中国といっただいぶ多国籍な感じのメンバー構成に揉まれてといった状態です。

3月頭に採用したメンバーは最初はもうどこから手を付けていいのか、という頼りなさだったのだけど、4月頭15人くらい集まる場での素晴らしいプレゼンテーションに、たった1ヶ月でここまで人は成長するのか、立派にプレゼンする姿を見てついうるっときてしまった次第です。

近況がてら、ちょっと振り返ってみましたが、最近の仕事はそんな感じです。英語と寂しさとちょっと体調崩したのともろもろ課題はあって、しんどい部分も多いですが、頑張ってやってます。

シンガポールに遊びにきてくれる人もちょこちょこ連絡くれて嬉しいなと思ってます。是非お近くに来られる際はご連絡もらえたら嬉しいです。飲みましょう。ではまた!

■こちらもどうぞ
そもそも田中大地って誰?筆者の経歴とプロフィールはこちら
投資家必見!医療介護ヘルスケアIT企業の株価・時価総額ウォッチ!(2016年5月版)
1日120万人が訪問する医薬品サイトDrugs.comを通して考える情報インフラの競争優位

5/5 (3)

良いと思ったら★をつけてください!

この記事をシェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Evernoteに保存Evernoteに保存

ブログの更新情報をフォローする

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。