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医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ(2018年2月版): エムスリー決算、MDVのマーソ社への出資など

皆様こんにちは、アジヘルです。

いかがお過ごしでしょうか?こちらは、なにかと忙しい日々が続いております。つい先週もしれっと日本出張行っておりまして、ここ最近は日本比率が相当高まっていますw 
寒かったけど、毎晩激アツな夜でした。

ちょいとバタバタした日々が続いておりますので、今月はさっくりといければと思いますー。

さてまず日経平均の推移を見てみましょう。
2017.1.4:19,594円
2017.2.1:19,148円
2017.3.1:19,393円
2017.4.1:18,909円
2017.5.1:19,196円
2017.6.1:19,860円
2017.7.1:20,003円
2017.8.1:19,996円
2017.9.1:19,691円
2017.10.1:20,356円
2017.11.1:22,420円
2017.12.1:22,819円
2017.12.29:22,764円(大納会)
2018.2.1:23,098円

12月29日→2月1日騰落率:101%となっています。一時24,000円超えも、後半にかけて維持できず下げが続く展開になっています。

さて、では個別企業行ってみましょう。

医師向けサイト4社: エムスリー安定の好決算

銘柄 2018年2月
時価総額 予想PER 前月比(%)
エムスリー[2413] 12,922 69.8 101
ケアネット[2150] 145 47.5 114
メドピア[6095] 90 75.5 87
MRT[6034] 106 1,072 123

エムスリーは第三四半期決算を発表しています。

相変わらず好決算が続きます。売上、利益ともに昨対+20%成長とまったく成長ペースが落ちませんね。
ただ、内訳としては若干変化しています。
m3 02 01

ここ数年の成長を牽引してきた、医薬研究開発領域である、エビデンスソリューション事業が一旦成長ストップしており、一方で買収が加速している海外が大幅に売り上げが伸びています。特に先に買収したフランス・Vidal社の貢献が想定以上とのことです。

また、今後の成長ドライバー候補軍である、その他エマージング事業群も利益貢献ベースで10億円超えと大変頼もしく育っております。特に内訳をあまりオープンにしたがらないエムスリーならではのやばい仕込みの種がいくつもここに含まれている、と想像すると、今後の成長もしばらくは保証されているのかな、と。

▼エムスリー第三四半期決算説明資料
https://corporate.m3.com/ir/library/presentation/pdf/20180126_03.pdf

ほかMRT社は、持分法適用会社がICOの発表と、次世代ヘルスケアプラットフォームの構築(?)を行うというリリースを出しています。

いまいちこのリリースだけでは、何をやるのか、僕にはわかりませんでしたが、一瞬AI&仮想通貨イナゴが大量発生し、株価は暴騰しましたが、一瞬で終わりました。
医療だけに限りませんが、AIネタだけで騰がる風潮は、ちょっとやめてほしいところはありますね。。まあ騰がるだけならいいんですが。。

▼株式会社マイクロブラッドサイエンス(持分法適用関連会社)による高精度微量血液 検査技術とブロックチェーンを融合する次世代ヘルスケアプラットフォームの構築に 関するお知らせ
http://ke.kabupro.jp/tsp/20180130/140120180130459257.pdf

医療ヘルスケアBtoB 6社: MDVがマーソに出資

銘柄 2018年2月
時価総額 予想PER 前月比(%)
EMシステムズ[4820] 441 20.2 100
メディカル・データ・ビジョン[3902] 458 147.4 100
バリューHR[6078] 133 55.3 96
アトラ[6029] 60 30.9 97
Ubicom HD[3937] 158 73.9 101
データホライゾン[3628] 92 70 126

MDV社は、健診予約サイトで最大級のマーソ株式会社への出資と、これに伴う業務提携を発表しています。具体的な金額や目的は明らかにしていませんが、カルテコとMRSOの連携を行うとのことです。

▼マーソ株式会社との資本業務提携に関するお知らせ
http://ke.kabupro.jp/tsp/20180115/140120180115450650.pdf

カルテコの狙う世界観については、前回こちらの記事で詳細書いてますが、MRSOが健診データまでとれているのであれば、確かに患者が全ての健康データ管理、という世界観の実現には近くなるのかもしれません。今後のアップデートを楽しみにしていきたいと思います。

医療ヘルスケアBtoCその他:MTI社やメディカルネット社の決算発表

銘柄 2018年2月
時価総額 予想PER 前月比(%)
メディカルシステムネットワーク[4350] 177 17.5 98
エムティーアイ[9438] 388 17.4 99
DeNA[2432] 3,563 17.1 102
メディカルネット[3645] 35 41.8 109

まず、メディシスは、デイサービスを運営するポラリス社と業務提携を発表しています。
ポラリス社のデイサービスに対して、薬局と連携することでデータ収集→サービス化や、モデル店舗の立ち上げが目的とのことです。施設型介護に関しては、こうした連携は今後増えていきそうな気がしています。

▼株式会社ポラリスとの業務提携に関するお知らせ
http://www.msnw.co.jp/wp-content/uploads/2018/01/20180119press.pdf

また、MTI社は、第一四半期決算を発表しています。
引き続き、スマホサービスの有料会員数が減少が止まりません。ただ期初の年間予想に対して進捗は○で、有料会員数もどこかで下げ止まるはずなので、反転の兆しをしっかり待つのが大事かと思われます。

一方で、社運をかけたヘルスケアサービス事業やAIサービス事業もしっかり立ち上がってきており、タイミングを見てインもありかなと、いう決算内容でした。
個人的にはやはり、非リアルアフィリエイトながら女性に圧倒的認知度と利用率を誇る、ルナルナの医療機関への展開はうまくいけばとんでもないことになるなーと期待しています。

▼MTI 第一四半期決算説明資料
http://www.mti.co.jp/ir/library/presentation/2018/20181Q.pdf

そして、メディカルネット社も決算を発表しています。

▼メディカルネット第二四半期決算説明資料
https://www.medical-net.com/common/doc/ir/h30/ir_h30_20180126.pdf

まず印象としては、決算説明資料がこれまでと大きく見直されており、社内の中で組織作りががつっと進捗しているのだなーという印象を受けました。数字としても、各領域、ゆるやかではありますが安定的に成長しています。

一方で、メディカルネットの決算資料を見ててずっと思っていることとしては、「一点突破だとしたら、どこに全力を注ぐのか」がいまいち伝わってこない印象を受けてしまうんですよね。
まだまだm3のように全方位張っておくフェーズではないように思えるので、歯科で圧倒的No.1とるために、まずはどこに集中するのか、このあたりが明らかになってくると面白いなと考えています。

あとこの2025年までのロードマップですが、既存事業がほぼ成長曲線描いていない、むしろ減少しているところに少し笑ってしまいました。
こういう図って、一般的にはゆるやかに既存事業がストックとして積みあがるものだと思いますが、なんだか好感度は高かったです。笑
MEDNET

介護IT 3社:続・カナミック無双状態

銘柄 2018年2月
時価総額 予想PER 前月比(%)
NDソフトウェア[3794] 231 22.8 103
カナミックネットワーク[3939] 445 193.5 167
インターネットインフィニティ[6545] 146 89.6 115

今月は介護領域は大きなニュースはありませんでした。しかし、引き続きカナミックネットワークはやばいですね。つい数ヶ月前まで時価総額150億円そこらだったのに、いまや450億円とかw まさに無双状態。
正直誰もこんな上がるなんて読んでなかったとは思いますが、さすがにどこかで調整するでしょうね。。いい会社だとは思いますが。

とりあえず、医療介護ヘルスケア系でデータ集まりそうな会社は買い、というイージーゲームなんでしょうね~。次こそは乗っかりたい!

海外医療ヘルスケアIT3社:祝・athenahealth超絶決算!

銘柄 2018年2月
時価総額 予想PER 前月比(%)
Teladoc[TDOC] 2,274 107
athenahealth[ATHN] 5,045 237.9 95
NantHealth[NH] 361 109

※時価総額の単位は百万ドル

最後に海外です。

これは2月には入ってからですが、僕が、唯一持っている海外企業、athenahealthがやってくれました。とんでもない好決算です。

4Qの業績が大幅に改善し、2017年度の年間で、売上ベースでは昨対13%増程度でしたが、営業利益がなんと70.6millionという素晴らしい数字でした。昨年が26.6millionということなので、昨対2.5倍以上ととんでもないgrowthです。

そもそも赤字決算が一般的なアメリカ医療IT企業の中で、継続的に黒字決算やってるだけですごい気がしますが、その上この数字ですからね。
なお僕は5株しか持っていないので、ちょっといいランチ代くらいの貢献ですw 引き続き、この5株が1,000万円くらいになることを楽しみに保持していきたいと思いますw

さて、以上で、今回の定点観測はおしまいとさせていただきます。

今月のアジヘルファンドの組み入れ銘柄公開

というわけで、僕の最新PFはこんな感じです。どーん!

1.ウィルグループ、人材・アウトソーシング・アジア
2.アインホールディングス、調剤薬局
3.シノケングループ、不動産・介護
4.OAKキャピタル、投資ファンド
5.ウェーブロック、インテリアほか
6.ミクニ、自動車部品・EV
7.トリドール、うどんチェーン
8.イーグランド、不動産
9.楽天、EC・ファイナンス・会員
10.GMOインターネット、インフラサービス・仮想通貨など

これまで上位を締めていた、任天堂は48,000円くらいの節目が重く、少し越えるのは時間かかりそうだな、と一旦すべて売却しました。長期的には6万円期待ですが、しばらくはレンジ相場になりそうな予感しているので、安くなったところで買い戻ししたいと思っています。

ほか最近の調整にあわせて、ポジを調整し、現金比率が少しずつ高まっています。なので、ウィルグループ以外はほぼ100,200株くらい保持しているのみです。

今月のアジヘルファンドの成績

どーん、昨月比107%でした!TOPIXが101%に対して、大きく勝ちで終わることができました。
僕の最大ポジのウィルグループがこの地合いの中、驚異の10連騰?を達成し、僕のパフォーマンスを大きく引っ張ってくれました。

will

2ヶ月前のこちらの記事で、あと2回の決算を超え、半年後目標株価2,300円と設定していたのですが、その数字達成に向けて想定以上のスピードで上がっております。

この調子だと次の決算は上方修正と増配は折込み済み、という形になってしまっている気もしており、ちょっと不安ですが持ち越していきたいと思います。

ほか配当方針のリリースを見て、ぐっと買いましたOakキャピタルですが、決算後にどっかーんと落ち、最新では利益は吹っ飛びましたw

しかし、うーん、2月はちょっと厳しそうですね。
ダウの大幅下落に伴い、日本株にとってはチャレンジングな環境が続きますが、攻め時、逃げ時をしっかり掴み、引き続きできる限り良い結果を残せればと思います。

では、ちょっと今月は短めですが、こんなところで!また来月―。いつも累計1日くらいかけてる記事ですが、今回はTotal 5時間くらいw

->頑張って毎月更新中!過去の定点観測はこちらのまとめよりどうぞ

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