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医療界のAmazon、アズワン社をウォッチ開始!医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ【2019年5月版後編】

アズワンウォッチ開始

さて、医療ヘルスケア介護IT企業の最新ニュース、5月版後編行ってみましょう!なんとか6月中に更新できましたが、まじでギリギリでした!

まだ前編読んでない方は、是非前編読んでからこちらの記事を読んでもらえると嬉しいです。前編のMDV特集はかなり反響頂き、公開3日間のアクセス数でも最新ニュースシリーズでは過去最高クラスでした!

▼前編はこちら

メディカル・データ・ビジョン(MDV)の新規事業を徹底解説!医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ【2019年5月版前編】
皆様こんにちはアジヘルさんこと田中大地です! さーて、いきますよ、いつもの医療介護ヘルスケア企業最新ニュース5月版!!(遅) ...


また、ありがたいことに前編で募集した僕の個人インターンの募集も何人かご連絡いただきました!!6月中は募集受け付けたいと思うので、もしやりたい!という方は6月中までにご連絡いただければ嬉しいです!^^ 


(もはや個人インターンって、インターンの定義何って感じですが、僕のやってることガシガシお任せしていきたいと思うので、通常の会社でインターンするより相当面白い機会提供をできると思います!)



さて、では、最新ニュースの続き行ってみますね!

BtoB企業の途中(EMシステムズ、MDV)までやったので、残りの企業行ってみます。

医療ヘルスケアBtoB 7社:医療界のAmazon、アズワンをウォッチ開始!

企業名 2019年5月 2019年6月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
EMシステムズ[4820] 548 539 39.5 -9 98%
メディカル・データ・ビジョン[3902] 404 581 208.3 +177 144%
バリューHR[6078] 155 192 38.9 +37 124%
アトラ[6029] 32 25 8.2 -7 78%
Ubicom HD[3937] 170 181 41 +11 106%
データホライゾン[3628] 70 78 1118.6 +8 111%
アズワン[7476] 2,017 1,839 29.1 +178 110%

後編一発目は、今月から新しくウォッチを開始した、アズワン社からスタートしたいと思います。そういえば今までなんでカバーしてなかったんだろう、という優良企業ですね。

アズワン、カテゴリとしては専門商社に分類される、と言えそうです。

科学機器、産業機器、病院・介護分野において必要な商品を多数取り扱っていて、たとえば科学機器では、ビーカーや試験管などをアズワンの紙カタログやeコマースなどを通して購入できるわけですね。その意味で、科学・産業・医療領域におけるAmazon、といえるかもしれません。

本ブログで取り扱っている理由は、もちろん病院・介護分野でもかなりのプレゼンスを発揮している商社であり、また、IT投資にもかなり積極的、ということが理由です。

医療領域で「アズワン」と聞いてピンとこない人でも、「navis」といえば、知っている医療関係者の方も多いのではないでしょうか?そうです、あの分厚いカタログですね。
特に看護師の方や事務方の方は見たことある方も多いと思います。

Navis

なお、売上比率としては、病院・介護分野の売上比率はそこまで大きくなく(売上規模としては業界最大級)、2019年3月期の売上比率で約19%(約667億円の総売上のうち、約126億円)となっています。


事業としては、極めて順調に成長をしています。2019年3月期の最新決算では、667億円(前期比9.5%増)、営業利益は75億円(前期比14.6%増)という結果で、売上は8期連続、営業利益は3期連続で過去最高を更新しています。この美しい図!

アズワン売上推移

実際にここまで美しい、長期株価チャートを見せる企業もそこまでありません。SMSとかエムスリーでさえ、ここ1-2年は少し停滞気味ですからね。なので、株式投資をしている人であれば、注目している人も多い企業でしょう。


ここまで成長してきた理由も、やはり戦略とオペレーションの双方がキレキレに研ぎ澄まされていることからでしょう。

このレベル感で、キャッシュフロー戦略を定義し、実行・公開している企業は多くはないでしょうし、
キャッシュフロー戦略

オペレーション面でも、たとえば受注後の即日出荷率95%を実現する、など徹底しています。
これにより営業を行う販売店が在庫を持たなくてもよくなったり、また、たとえば医療機器であれば、品質管理観点でのトレーサビリティ(追跡可能性)をしっかり担保している、など業界構造を理解し、適切な価値提供を定義し、実行しています。

こうして、取扱製品数や、販売網を拡大し、現在では、製品数350万点(eコマース)、販売網も11,000拠点に達しています。

eコマースは直接のコマースはもちろん、顧客の規模やビジネスモデルによって3つのタイプ分けもしており、たとえばMonotaRO、Askul、ミスミ、AmazonといったTo Bコマースの裏側を提供している、などの展開も進めています。

先般、カナミックネットワークと提携していたのも、この一画ってことみたいですね。

▼カナミックとアズワンの提携についてはこちらの記事参照

祝・Welby上場!PHRやいかに? | 医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ【2019年3月版】
皆様、こんにちはアジヘルさんこと田中大地です。 いやー新年度になりましたね!平成も残りわずか、ラストスパート盛り上げていきましょう!! ...


アズワンの最新ニュースもチェック

さて、アズワン会社概要の紹介は以上にして、最新ニュースも見てみましょう。

通期決算は、上でもご紹介したとおり素晴らしい結果でした。

▼アズワン 2019年3月期決算説明会資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/7476/ir_material_for_fiscal_ym1/66947/00.pdf



この決算説明内でも、あらたに関東に物流センターを作ることを発表しています。

アズワン新物流センター

千葉市稲毛区に、これまであった埼玉県の物流センターの2倍近くの規模のものを新設する、とのことで、また新物流センターでは、70%の出荷工程を自動化できるそうです。

新物流センターの自動化

アツいですね〜!僕自身もだいぶ注目している企業ですので、今後の展開も楽しみにしていきたいと思います。よろしくお願いします^^


バリューHRはアドソル日進と提携!

次、バリューHRいってみましょう。

第1四半期も素晴らしい決算でした。前期まで利益を圧迫していたシンジケートローン手数料(1.7億円)の影響が今期は消え、特に営業利益面では前期比44%成長を見せています。

▼バリューHR 2019年12月期  第1四半期決算短信
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6078/tdnet/1704739/00.pdf


また、アドソル日進と相互に2%ずつの持合株式の形で、資本業務提携を進めるとのこと。ほーーう、飛び級すぎる提携で、いまいち目的よくわからないですが、面白そう!

▼アドソル日進株式会社との資本・業務提携に関するお知らせ
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6078/tdnet/1711136/00.pdf

「社会インフラ」のアドソル日進と「健康管理のインフラ」の当社が提携することにより、近年 高度化するサイバー攻撃など外部からの攻撃を遮断し、データ保護の安全性と信頼性をより強固な ものにしてまいります。また、この提携により、アドソル日進のシステム開発ノウハウを活かした 高セキュリティシステム等の開発、データ保管ビジネスや蓄積したデータを基にした最適なサービ スの提供をしてまいります。将来的に医療機関向けサービスの提供なども視野に入れた協業も進め てまいります。

バリューHRの持ってる健診データなどをもとに新規事業立ち上げに当たって、まずはセキュリティを強固にしよう、ということでしょうか。であれば、わざわざ資本業務提携までする必要はあるのかな?と思いますが。

まあアドソル日進は素晴らしい企業ですし、本リリースによって株価は大幅反発しているので、株主的にはOKでしょう。笑
次の展開報告を楽しみにしています!!

アトラの株価はウォッチ企業の中で最底辺に

さて、渦中のアトラ行ってみましょう。

▼アトラ 2019年12月期 第1四半期決算短信
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS02847/0c810fb4/f26a/48e3/b2e4/19d4a77bbaef/140120190508416825.pdf

決算、非常に厳しい内容でした。また通期では挽回(昨対180%)ということですが、なんと、決算短信における今期の経営成績について、説明一切なし。こんな決算短信、久しく見たことないです。
どうやって達成するのか、もう少し戦略を発表してほしいですね。全体的に数字が苦しく見えるので、この内容だと本当にいけるのかな?と思ってしまいます。これはちょっと株主に対して不誠実ですね。

前回までの決算短信は書いてあったので、よりいっそう内部大丈夫なのか・・と不安になります。
数少ない予防・狭義のヘルスケア領域で事業をやっている企業として注目しているので、次回からはぜひ改善して欲しいですね。

ついに株価は200円台、時価総額20億円台にまで突入しています。

Ubicom導入の大規模病院グループについてまとめ

絶好調のUbicom行ってみましょう。

Ubicomは、レセプト点検システム『Mighty Checker® EX』 が、この度、全国で売上高トップクラス・日本最大級の医療法人グループ内病院にて新たに採用された、とのことです。

▼子会社エーアイエスの新製品『Mighty Checker® EX』が全国で 売上高トップクラスの大規模医療グループ内病院において新たに導入決定
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03491/33b3f1c7/69a7/4c58/87a2/5a4c776613d9/140120190530441177.pdf

上のリリースより、2つの大規模病院グループ、計200病院規模とのことですので、そこまで候補はないですよね。CMSグループと済生会とかなのかな??

参考 日本の大手医療機関グループ
国立病院機構:143病院 https://nho.hosp.go.jp/about/cnt1-0_000103.html
日本赤十字:97病院 http://www.jrc.or.jp/search/
中央医科グループ(CMS):合計78病院・27クリニック
板橋中央医科グループ(IMS):36病院、6クリニック http://www.ims.gr.jp/group/facility/index.html
上尾中央医科グループ(AMG):14病院、6クリニック http://www.achs.jp/facilities_info/
戸田中央グループ(TMG):28病院、15クリニック https://www.tmg.or.jp/institution/hospital/
済生会:99病院・診療所 https://www.saiseikai.or.jp/facilities/list/
徳洲会:71病院30診療所 https://www.tokushukai.or.jp/introduction/facility/
葵会:30病院・診療所 http://www.aoikai.jp/facility/
巨樹の会:32病院 http://www.kyojunokai.jp/group/
※数字はすべて2019年6月調べ、各社Webサイトより

まずは、一部の病院にて、本当に業務改善につながるのか実証を行い、効果があればグループ全体に入っていくイメージでしょう。Ubicomとしてもカスタマーサクセスやりきって、必ず成功させたい案件ですね!
おそらくこうした大手グループであるのでレセチェック機能は内製か他社サービス、などなんらか使われていたと思いますが、ここのリプレイスができれば大きそうです。



また、UbicomHDは、2019年3月期の通期決算を発表しています。

▼Ubicom HD 2019年3月期 決算説明資料
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03491/33605411/352a/4146/96bc/a05b833f7b13/140120190515428122.pdf

Ubicom決算

決算内容、すげー!!利益昨対170%成長すごすぎる!!
Ubicom絶対来るよね、と言い続けてましたが、ついにキター!という感じですね。でも、まだまだこんなもんじゃないはずです。

なんたってこのシェアですからね、次なる事業展開も楽しみです。



▼Ubicomサービスのシェア一覧
Ubicomの医療機関導入シェア

すごいシェアですね〜



最後に、データホライゾンです。
なかなか進捗苦しそうだな、と見てましたが、今回ついに通期予算、下方修正を発表しています。なんとか黒字維持、という内容ですが、売上が第四半期偏重なので、なかなか読みにくいですよね。
株価としては半年くらい、上昇を継続していたので、なにかポジティブニュースあるのかな、と思ってましたが、どうやらそうでもなかったようです。

▼連結業績予想の修正に関するお知らせ
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/36280/58fbf9d9/c886/4068/b827/e16c28856016/140120190513424454.pdf

▼データホライゾン 2019年6月期  第3四半期決算短信
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/36280/7ddf700c/18cc/4420/a6e6/c80265b8a330/140120190513424418.pdf

医療ヘルスケアBtoCその他:DeNAがヘルスケア領域を開示カテゴリに設定

企業名 2019年5月 2019年6月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
メディカルシステムネットワーク[4350] 151 149 22.7 -2 99%
エムティーアイ[9438] 394 404 25.9 +10 103%
DeNA[2432] 2,616 3,305 35.4 +689 126%
メディカルネット[3645] 28 30 28.1 +2 107%
Welby[4438] 310 330 211.9 +20 106%


メディシスは通期決算を発表しています。

▼メディシス 2019年3⽉期 通期業績説明資料
http://www.msnw.co.jp/wp-content/uploads/2019/05/20190508shiryou.pdf

メディシス決算

加盟店数が4,000件を超えた絶好調の医薬品ネットワーク事業は、ネットワーク化が進むに連れて利益率も改善し、ついに営業利益率60%が見えてきました。一方、調剤薬局事業は先の改定の影響が大きく、結果3分の1程度になってしまいました。

残念なのが、今期より開示セグメントが医薬品ネットワーク事業と調剤薬局事業が統合されてしまうこと。

メディシス開示カテゴリ変更

全く収益構造も異なるし、事業ごとの業績が見えなくなってしまうので、だいぶ透明性が下がってしまいます。まあ調剤薬局事業が改定ごとに上下激しすぎて、株価影響あるってのはわかるのですが・・・。個人的にはうーん、ですね。

DeNAも決算を発表しています。

▼DeNA 2019年3月期 決算説明資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2432/ir_material/116163/00.pdf

注目ポイントは、メディシスとは逆に、ヘルスケア領域を開示カテゴリとして新規追加していることです!(これまでは新規事業・その他カテゴリ)

DeNA開示カテゴリ

以前8事業を注力領域として、選定していましたが、そのうち、オートモーティブとヘルスケアが昇進した、というこたですね。

これによりヘルスケア単体での売上・利益がわかるようになりました!
なお今期通期で売上22億円(前期21億円)前期比5%成長、利益は▲12億円(前期9億円)ということでした。
DeNA決算内訳
KENCOMとか、最近よく聞くようになったので売り上げもっと伸びてるかと思ってたのですが、思った以上に伸びていない、という印象でした。

▼DeNAのヘルスケア事業全体像
DeNAヘルスケア事業全体像

また、上記戦略にも記載の「ヘルスケア型保険」を、ついに提携していたメットライフと開発していた保険がついにリリースしたようです!

▼ヘルスケア型の保険をメットライフ生命と共同開発
https://dena.com/jp/press/004473

2019年6月17日(月)から同社の健康増進型保険「あなたと会社の健康計画」として販売されます。「KenCoM」をベースに開発したアプリ「kencom×ほけん(けんこむほけん)」で計測した従業員の歩数実績により、企業・団体への配当金額を変動させる「歩数実績配当方式」の保険商品です。団体保険分野において、「歩く」といった健康増進の取り組みにより配当金額が変動する健康増進型保険は、業界初※1となります。

なんと、てっきり個人型の保険で開発中だと思ってたのですが、団体型保険のところだったのですね!

kencomほけん

従業員の歩数に応じて、配当金額が変更する団体型保険は業界初とのことです。あまり構造理解できていないのですが、団体型保険の場合、自社の従業員にかかる保険料が低ければ配当金額が増える構造だと思うのですが、この発生する保険料と歩数が一定の相関性がある、とエビデンスが出たったことなんでしょうかね。

歩数に応じた配当

あとヘルスケア外に限らずですが、新規でDeNA出身起業家を投資対象の中心とする100億円規模のファンドを設立した、というニュースがめっちゃ良かったです!

DeNA起業家ファンド

最近DeNA出身の起業家多いですし、こうしたファンド一つ持つことで、我こそは3年後起業する!みたいなイキのいい新卒を囲えるので、採用効果も大きそうです。僕らは未来の起業家歓迎ですよ、といってる他の会社よりはるかに説得力ありますからね。

メディカルネットが資本業務提携で医療機器進出

メディカルネットは、USの医療機器ベンチャーBiolux Research Holdings,Inc.への資本出資と業務提携を発表しています。

▼Biolux Research Holdings,Inc.との資本業務提携契約締結のお知らせ
https://www.medical-net.com/common/doc/ir/h31/ir_h31_20190531.pdf

Biolux Research Holdings,Inc.は、OrthoPulse®という歯科向けの医療機器デバイスの製造販売をしている会社で、本資本業務提携により日本国内の薬事申請と販売マーケ支援をやる、とのことです。一瞬メディカルネットは薬事できるのかな?と思いましたが、FDA承認済み/各国でも販売申請をしているようですし、そこまで難しくはないのかな?

しかし、ロックフェラー家のベンチャーキャピタルとともに引き受け!!
ロックフェラー家のVCとか響きがめっちゃやばいですね。どんなとこに出資してるのか気になりますw

OrthoPulse®、矯正における治療期間を短くするためのデバイスで、患者さんが1日10分程度の自宅での利用をするようですね。画像を見る限りスマホともつながるみたいで、オンライン診療的な文脈での連携もあるのかもしれません。前田さん (@Yujiro_Maeda) にどんなデバイスか聞いてみようと思います!

orthopulseイメージ
※画像は、OrthoPulse®Webサイトより 

なんとなく、museっぽくて僕好きそうなので、使ってみたい!!モニター募集してほしいですね。笑

▼最近ハマりまくってるマインドフルネス・瞑想ガジェット、muse。瞑想するクセ付けができるのでおすすめです!


Welbyは、マルホとアトピーの方向けのアプリ「アトピーノート」のリリースを発表しています。

▼アトピー性皮膚炎の患者さん向け治療サポートアプリ 「アトピーノート」提供開始
https://welby.jp/post-12401/

アトピーノート

アトピー領域で事業をやられている起業家の方と一度お話を聞いたことがある(ご本人もアトピーの方でした)のですが、非常に課題が大きい領域なんだな、ということを知りました。このアプリが、アトピーで苦しむ患者さんの治療サポートに役に立って欲しいですね。


また、皮膚疾患に特化した製薬会社マルホ社とのアプリリリースは、2019年3月の「ニキビログ」に次いでふたつめで、なかなかハイペースです。

このペースってことはいくら、開発が早いソフトウェア/アプリと言えども、しっかりニキビログの振り返りをして成果が出ていると判断した上のリリース、ということではなさそうですね。おそらく、当初から二つセットでの受注をしていたのかな、と推察します。

介護IT3社:カナミックは平和テクノシステムと介護施設向けサービス共同開発

企業名 2019年5月 2019年6月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
カナミックネットワーク[3939] 310 349 39 +39+6 113%
インターネットインフィニティ[6545] 48 48 40.2 +-0 100%
ブティックス[9272] 78 70 39.8 -8 90%

カナミックネットワークは、第二四半期の決算を発表しています。

▼カナミックネットワーク 2019年9月期(第19期) 第2四半期決算 および会社説明資料
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS80746/f24ad85a/b3e2/47b3/a6b7/4837dce61965/140120190517429661.pdf

相変わらずかたい決算でした。もともとの業績予想で、利益が昨対割れでしたが、実際結果を見ると、前年比プラスで終わってるあたりもにくいですね。


▼カナミックネットワークと平和テクノシステムが IoT 連携の仕組みを介護施設向けに共同開発。 株式会社リエイが運営する介護付有料老人ホームにて導入を開始。
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS80746/7fb2ce71/c96a/449b/b4f0/fe4195c04c37/140120190527436344.pdf

平和テクノシステムは、「ナースコール・PHSハンディナース・業務用電話」を一体型した「Yuiコール」を開発、提供しているベンダーで、Yuiコールの導入数は介護施設を中心に現在700施設とのことです。
このYuiコールの居室情報やナースコールの情報をカナミッククラウドと連携することで、業務負荷を軽減することを目的とするサービスを共同開発するということです。

Yuiコールとの提携

まずは、既に2社の共通クライアントであるリエイ社が運営する有料老人ホームに導入し、開発を進めていくとのことです。前回のHITOWAとの提携もそうですが、カナミックの、実証できる現場巻き込んだ共同開発スタイル、めちゃくちゃいいですよね。



インターネットインフィニティも通期決算を発表しています。

▼IIF 2019年3月期 決算説明会資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/6545/ir_material_for_fiscal_ym/66079/00.pdf

今期は1Q,2Qで昨対比大きく苦しんだ利益が、下期にかけて徐々に回復し、4Qでは前年比並となっています。
しっかりFC店舗増やすことできてますし、膿も出し切ったかなと思うので、今後再度の成長加速を楽しみにしていきたいですね!

レコードブック店舗推移




ブティックスの決算は、増収増益で過去最高の売上・利益も計画比では大きくショートという結果でした。

▼ブティックス 2019年3月期 通期 決算説明資料
https://global-assets.irdirect.jp/pdf/menu_file/9272/20190604120156_7922.pdf

主な原因は、他地域は計画上振れも、最大規模のCareTEX東京の結果が横ばいでの結果によるものとのことです。株価的にはも結構ガツンと落ちております。
なお、今期は進捗がよいとのことですので、復活を楽しみにしたいですね。

海外医療ヘルスケアIT2社:Veevaが時価総額2兆円突破!

企業名 2019年5月 2019年6月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
Teladoc health[TDOC] 4,356 4,159 -197 95%
Veeva Systems[VEEV] 17,992 19,722 97 +1,730 110%

※時価総額の単位は百万ドル

Teladocからは、遠隔診療/Virtual Careに特化したPSO(Patient Safety Organization / 患者安全機構)を設立、保健医療福祉省(HHS)にて認可された、とのことです。遠隔診療がすっかりスタンダードになったUSでのこうした先行した動きは大変参考になりますね。

なお、僕自身あまりPSOという言葉に聞き馴染みがなく、単純に知らないだけかもしれませんが、日本でもこうした文化ってあるのですかね?詳しい人、是非コメントなどで教えていただけたら嬉しいです!

▼Teladoc Health Establishes First and Only Patient Safety Organization (PSO) for Virtual Care
https://ir.teladochealth.com/news-and-events/investor-news/press-release-details/2019/Teladoc-Health-Establishes-First-and-Only-Patient-Safety-Organization-PSO-for-Virtual-Care/default.aspx



Veevaは第1四半期の決算を発表しています。

日本語版が出ているので、リンクはこちらを御覧ください。

▼Veeva、2020年度第1四半期の業績を発表
https://www.veeva.com/jp/news/veeva-announces-fiscal-2020-first-quarter-results/

売上は25%増収、利益は62%(!)の増益、というとんでもない業績でした。

通期予測は、
・総売上高は10億4,500万ドル~10億5,000万ドル
・Non-GAAPの営業利益は3億8,500万ドル~3億9,000万ドル

とのことでした。

ついに売上10億ドル突破か〜Veevaは破竹を落とす勢いですね!!
時価総額も2兆円突破と、エムスリーを遥かに追い越していってしまいました。ウォッチ開始した1年前が約1兆円だったので、この規模で1年で2倍です。すげー!!



さて、以上で、今回の定点観測はおしまいとさせていただきます。

なお今月の時価総額伸び最大は、前編で特集したMDV社が144%で1位で、マイナスが一番大きかったのがアトラ社の78%でした!


さいごに学びがあったなーと少しでも思う人は、FacebookやTwitterでシェアでもNewspicksでPickでもなんらかアクションしてもらえると嬉しくてまた次回も書く気力に繋がるので、ぜひお願いします!!

2019年は月10万PVメディア目指して頑張りたいので、拡散など頂けたら嬉しいです!^^ Twitterとかで拡散してくださった方はもれなく御礼コメントしますw

では今月もがんばってきましょう〜また来月ー!!

▼医療介護ヘルスケア最新ニュース5月版・前編の記事(MDV大特集)はこちら

メディカル・データ・ビジョン(MDV)の新規事業を徹底解説!医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ【2019年5月版前編】
皆様こんにちはアジヘルさんこと田中大地です! さーて、いきますよ、いつもの医療介護ヘルスケア企業最新ニュース5月版!!(遅) ...

->頑張って毎月更新中!過去の定点観測はこちらのまとめよりどうぞ

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