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2018年映画、ベスト

皆様あけましておめでとうございます。今年は2年ぶりに大好きな街、金沢で新年を迎えました。

2018年はまた大きな意思決定をしました。

長らくお世話になった僕にヘルスケア領域での事業づくりの面白さを教えてくれたSMS社を卒業し、2年半暮らしたシンガポールから帰国を決め、AI医療機器開発を行うベンチャーにて挑戦することを決めました。

以前の僕の経験を知るものであれば、かつてあれだけ苦しい思いをしたベンチャーにまた行くの?と聞かれるかもしれません。

いま辞書を引けば、Ventureとは「危険を冒して[承知で]進む」の意とあります。 チャレンジしてないと死んでしまうという病に侵された自分には悪くない言葉だなと思います。

最近知ったNETFLIXのCEOの言葉が好きです。

「『この』会社の課題を、『この』会社の仲間たちと解決したい、そう思いながら毎日来たいと思う会社。そんな会社を作れたら素敵だと思わない?」

今度こそ、最高の仲間達と、こんな会社を作りたいなと思います。

また、あわせて本業以外のやりたいことにも、なるべくリミットを外してチャレンジしていった一年だったと思います。

日本帰ってぐっとまた出会いが増えたのもあいまって、こうした経験ひとつひとつをレバレッジして自身のやれることが増え、やりたいことがたくさん見つかった一年にできたかなと思います。

ただ、ちょっと詰め込みすぎて、身体のケアとかが疎かになっている部分があり、2019年は心身の健康を優先事項を上げた目標を立てていきたいと思います。

さて、そんなハードな一年でしたが、その挑戦を支えてくれた映画には感謝しかありません。

2018年は劇場で見た本数でこそ42本と歴代最低を更新し続けているところですが、見る映画見る映画たまらなく愛おしく、流した涙の総量では過去最大クラスといっても過言でもないかもしれません。

スクリーンの登場人物の振る舞いを見ながら、私も、強く、正しく生きよう、と毎度決意を新たにし、いつだって映画があれば僕は道をそれずに正しく生きていけるな、と実感した年でした。

そんな私の人生にとってもっともアクチュアルに響いた10本。愛してやまない順。

1.『きみの鳥はうたえる』(三宅唱、日本)

きみの鳥はうたえる

2.『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 (スティーブン・スピルバーグ、アメリカ) ペンタゴン・ペーパーズ

3.『レディ・バード』(グレタ・ガーヴィグ、アメリカ) レディ・バード

4.『アンダー・ザ・シルバーレイク』(デビッド・ロバート・ミッチェル、アメリカ) 

アンダー・ザ・シルバーレイク

5.『君の名前で僕を呼んで』(ルカ・グァダニーノ、イタリア・フランス・ブラジル・アメリカ)

君の名前で僕を呼んで

6.『アリー/スター誕生』 (ブラッドリー・クーパー、アメリカ) アリー/スター誕生

7.『寝ても覚めても』(濱口竜介、日本) 

寝ても覚めても

8.『レディ・プレイヤー1』(スティーブン・スピルバーグ、アメリカ) レディ・プレイヤー1

9.『グレイテスト・ショーマン』(マイケル・グレイシー、アメリカ)

グレイテスト・ショーマン

10.『追想』(ドミニク・クック、イギリス) 

追想

ほとんど人生がそうであるように、全く映画も偶然と運命の産物だと言えるのでしょうが、今年は特にそれを実感しました。

それは、例えばいま日本で最も良い映画を撮る二人の監督、三宅唱と濱口竜介の新作が、ともに2人の男に1人の女という構成で撮られ、同日に公開されるという、もはや意図したとしか思えない偶然にただただ興奮と熱狂で迎え入れるしかできることはないでしょう(しかも、いずれも大傑作!)。

そして、スピルバーグの新作が同年に2本も並び、そのどちらもが過去のスピルバーグにおいて最も素晴らしい傑作であるということや、『アンダー・ザ・シルバーレイク』と『レディ・プレイヤー1』が同年に公開されたこともそうでしょう。

「これは記憶にある限り、2006年以来の事件だ」、という表現をすれば、同時代を生きる幾人かの映画好きは、ウンウンと頷いてくれるでしょうか。

加えて、『レディ・バード』『アンダー・ザ・シルバーレイク』という驚異的な作品らを製作した映画会社「A24」の存在感がとにかく強調された一年でした。見る映画見る映画にそのロゴが登場し、ベスト10には残念ながら含められなかったですが、『フロリダ・プロジェクト 夏の魔法』『へレディタリー/継承』といった映画たちも、本年でなければ確実にベスト10入りしただろう、強く印象に残る傑作たちでした。

短いけれど、選んだ10本に一言ずつコメントを。

『きみの鳥はうたえる』 ほとんど1秒たりともすきがない、完璧の映画に。 全画面の強度に慄き、震え、笑い、泣き続けた。感情が飽和しそうだった。石橋静河に、柄本佑に、染谷くんに会いたくて、すぐに2回見た。

(「ほとんど」と書いたのは、あえて、いうならば「僕」が冒頭、数字をカウントする部分だけに怪しさを覚えた、ということだけ記しておく。)

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 使命。使命のために生きねばならない。そのために決断をしていかなければならない。決断とは捨てること。それはとても辛い選択だが、使命のためには受け入れねばならない。

スピルバーグはずっと好きだったけれど、そのスピルバーグの中でも飛び抜けて好きになった一本に、まさか2018年に出会えるとは。

関連記事:  日記/使命と勇敢な決断、あるいは「ペンタゴン・ペーパーズ」についての幾つかの覚え書き

『レディ・バード』 ファッキンにつまらないアメリカのクソ田舎を舞台にした、ひとりの少女とその友人の、ファッキンに最高な青春映画が生まれたことに。

『アンダー・ザ・シルバーレイク』 新世代青春ホラーギャグ冒険活劇というジャンル越境型大傑作。そして誰も想像しなかった昇華。140分という時間が嘘みたいに感じられる、大傑作。

『君の名前で僕を呼んで』 映画史上最も美しいラストシーン、「僕」の顔。かまどの火が消えないように、この映画がずっと終わらなければいい、とひたらす嗚咽しながら願った夜。

『アリー/スター誕生』 ひとりのスター誕生の物語を描くことで、ブラッドリー・クーパーという、またひとり本物のアメリカ映画を撮れる監督が生まれた瞬間に。

『寝ても覚めても』 今年一番「あのシーンはどういうことだったのか」を考察し、思考し、考えを文章にまとめ、多くの人と語りあった映画はこの一本。 個人的にはどうしても、タイトルロールまでの前半がダメだったので、この順位。

『レディ・プレイヤー1』 未来を最も見通せる男スピルバーグが、あえて今アンチ資本主義を唱え、ポップカルチャーを礼賛する。この映画と『アンダー・ザ・シルバーレイク』が同時代に撮られたことがまた感慨深い。

『グレイテスト・ショーマン』 『アリー/スター誕生』と近しいプロットでありながら、演出が違うと、こうも別の映画となるのか!という驚きを教えてくれる一本。「見所」だけを詰め込んだ編集映画という意味で現代ハリウッド映画のひとつのゴール。「Never Enough」、自分の人生を歌われているようで、とんでもなく泣いた。

関連記事: 日記/週末・友人たちの頑張りにばかり刺激を受ける

『追想』 本作と『レディ・バード』、という2本もの映画の主演をこなしてみせるシアーシャ・ローナンが現在に生きる米女優としていま最も輝いていると確信した。2018年度主演女優賞は彼女に。「きみ鳥」の石橋静河さんも迷ったけど。

以上です。大満足の映画年で、そんな中無理矢理にでも順位をつける営みは大変苦労しましたが、現時点において心に残っている順として。特に1−3位は順位づけするのに大変迷いました。いずれも別の年であれば全て1位になってもおかしくない大傑作たちでした。

2019年も初っ端から期待作盛り沢山なので、いっぱい映画見ます。

最後にお気づきの人もいると思いますが、今年から映画ベスト10をこちらのブログに移して更新してみることにしました。1ブロガーとしては、結構な迷いを持って行った選択であり、この行為を持って、約5年近く駄文を連ねてきた daichitanaka.com は唯一の定期コンテンツを失い、ほぼ実質的に稼働を止めることになります。

それだけの覚悟を持って、私はこのブログに打ち込んでいくぞ、という私なりの宣戦布告です。 それでは、本年もよろしくお願いいたします。

▼昨年までの映画ベストはこちら(別ブログにリンクします、2017年はベスト10に足りる本数がなかったため作成しておりません)

2016年ベスト

2015年ベスト

2014年ベスト

2013年ベスト

2012年ベスト

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