目次
個人の時代における、個人と個人の関係を考える
インターンというものに関する小さな違和感
1. 本当に憧れた、この人のもとで働きたいと思った人と働けているインターンは少ないのではないか?
2. 学生が終わったら終わりはもったいない
人を雇うということ
常時(未来の)個人インターン生募集しています!募集要項
個人の時代における、個人と個人の関係を考える
このブログを読んでいただいている方は、ご存じの方も多いと思いますが、僕個人にインターンをしてもらうということを「個人インターン」と称して取り組んでいます。
▼【参考】「個人インターン」はじめました!
個人インターンを雇い(※実際に雇用契約を結んでいるわけではないので正しい表現ではないですが便宜上そのように表現しています。)このブログの運営や、個人事業として受けた仕事を僕と一緒にやってもらうといったものです。
この記事を投稿する時点で、内定している方も含め4名の個人インターンの方とご一緒させていただいてます。
僕は、この「個人インターン」という取組を通して、個人の時代における「個人と個人の関係」を思考し、かたち作っていきたいと思ってます。
今回は、そのように考えるようになった背景や今考えていることについて、つらつらと書いてみたいと思います。
インターンというものに関する小さな違和感
僕がこれまで働いた企業、新卒で入ったリクルート、SMS、そして現職のアイリスも含め、すべて「インターン」をとても大事にする会社でした。
ともすれば容易に低賃金な労働力となってしまいがちなインターンを、単なる学生アルバイトと考えずに、大きな責任を預ける意思決定をしたり、刺激的な経験を提供することをしっかりと考え、実行する会社でした。
いずれも、元来優秀な人達が多かったですが、インターン中に、誰が見てもよくわかるほどに成長を遂げる人もいましたし、社員顔負けの活躍をするインターンも多くいました。
インターンしていた会社に入る卒業生も多かったですし、そうでなくとも、それぞれ業界TOP企業や起業家も多数見てきました。それは、とても嬉しいことです。
ただ、その喜ばしい感情と同時に2つの小さな違和感も覚えたのです。
1. 本当に憧れた、この人のもとで働きたいと思った人と働けているインターンは少ないのではないか?
優秀なインターンの方であればあるほど、インターンする先は自由に選べる中で、結局ここで働くぞ、と決める理由って「人」であることが多いと思うのです。
たとえば、面接時に会った人、それは経営者だったり、人事の方だったりと違いはありますが、その人を魅力的にと思うからこそ、そこで働くことを最終的に決めているのではないかと思っています。
しかし、実際にインターンとして入社すると、多くの方は「組織」の一員となり、配置は必ずしも、憧れた人の下でダイレクトに働けるとは限りません。
数人のベンチャーであればまだしも、数十人規模を超える会社になると、むしろ憧れの「経営者」から直接指南を受ける機会は少ないでしょう。
また、企業規模が大きくなればなるほど、インターンの採用は人事、配属は現場となり、採用プロセスで会った魅力的な人事の方と働けることはほぼないでしょう。
実は本当に尊敬する「個人」と直接働くことができ、教えを直接受けることができているインターンは実はすごく限られているのではないでしょうか。
「組織」である以上、必然的にそうなってしまう避けられないないものなんだなあ、と考えていました。
自分の憧れる個人に師事をするという文化を作りたい
「個人インターン」であれば、この人に教えを請いたい、と思った人と直接一緒に仕事ができ、ダイレクトに指南を受けることができます。
僕がその資格を十分に持っているかは別として、個人インターンの方は、おそらく僕と働くことで学べることが多い、と思ったのでいま個人インターンをやってくれているのでしょう。
いま僕はひとりひとりの個人インターン生と直接やりとりしています。5月からは、月に1回の1on1も開始し、彼ら彼女らの今後の生き方やキャリアを支援していこうとしています。
同時に、メンターする側(=僕)としてもまた違った感情を覚えます。
僕は、いま個人インターンのみんなのことを、とても特別の存在として考えています。
おそらく家族や近しい友人、もしくは経営者が社員のことを思う感情に近いのです。これは、今まで所属企業のインターン生に抱いていた感情とはまた違うもので、自身でもおもしろいな〜と思っていますが、まだちゃんと言語化できていません。
最近個人インターンの人数が増えてきたので情報共有ツールとしてesaを活用しています
2. 学生が終わったら終わりはもったいない
さて、もうひとつ通常のインターンに対して思う小さな違和感が「卒業があること」です。
多くのインターン制度は学生を対象にしています。大学生や、一度就職後退職して大学院などに通いながらインターンをするというものです。そして、就職が決まると、去っていきます。
そもそもインターンシップは「特定の職の経験を積み、就職に活かす」ことを目的としているので、それはごく自然なのです。わかってます。なのですが、卒業は社員側にとって、とてもさびしいものです。
もし、もっと働きたいと思っても、彼らは就職が決まるといつか去っていきます。
誰が決めたわけではないのですが、インターンとは「そういうもの」なのです。雇う側も雇われる側もそう思って臨んでいます。
僕は思うのです。いいじゃん、期限なんてなくても、と。雇う側も雇われる側も、もっとこの人と働きたい、と思ってる限りは一緒に働けばいいじゃん、と。
思う存分一緒に働いて、それで、もう双方が、彼/彼女に教えられれるものはない・師匠から学べるものは学びきったぜ、と思ったら卒業していけばいい。それでまた別の人に師事していけばいいのではないかと。
だから、僕は個人インターンに卒業したら、終わりです、と言ってません。むしろ続けてほしい。実際、いま4人のインターンはうち3人が学生ではなく社会人です。また組織で学べることとは違ったことを学んでほしいと思っています。
最初は思いつきベースではじめた取り組みですが、こういう2つの感覚を覚えてから、僕は「個人インターン」はあるべき姿だと思ったのです。これは増やしていくと、世の中にとっていいことなんじゃないか、と思うわけです。
人を雇うということ
また、僕は、個人インターンの方にも、しっかり「仕事」と考えてほしいので、多くはないですがしっかり時給をお支払いしております。
これがとても大事です。「ボランティア」として、個人のプロジェクトを手伝うのではなく、仕事をしているんだ、と実感を持ってほしい。
働く側も組織からお金をもらうよりも、個人からお金をもらうことで、自分の「時間バリュー」を意識します。なんとなく働いてたら月給がもらえるような世界ではないことで、この1時間の対価に十分なアウトプットを出せているかを意識します。
また、雇う側としても、自分の資産からお金を出して個人インターンを雇う、ということは、とてもいい経験です。
僕も生活に困ってはないですが、決して裕福なわけではありません。
毎月それなりのお金を、会社のお金じゃなくて、ダイレクトに個人資産が削って支払うことで痛みを感じながら「人を雇う」とはどういうことなのか、ということに真剣に考えることができます。
経営者ではないすべての人が、経営者の疑似体験をする、とても簡単なやり方だと思います。「人を自分のお金で雇う」、これは、お金を支払ってでも、体験すべきことだと思います。
いま自分の成長にドライブかけるために、個人インターンを増やした結果冒頭で話したとおり、4名の方と働かせてもらってます。みんなとても優秀で、真面目で、大好きです。
僕は彼ら彼女らにおそらく、毎月の家賃以上の金額をインターン生に払うことになります。
それで、このままだと、自分の所得が律速になっちゃって、なかなかこれ以上増やせないというラインが来るな〜、というかもう来ているな〜とい感じます。だから、こういう取り組み面白そうだな、応援したいな、と思ったら、仕事をください。そのまま個人インターンの方に還元していく所存です。面白い取り組みにそのまま使っていきます。
仕事のご依頼はこちらから(参考価格も載っています)
常時(未来の)個人インターン生募集しています!募集要項
いま上記の通り、有償の個人インターンは積極募集というフェーズではないのですが、今後売上拡大とともにまた募集するので、もし興味あるぞ、という方はよかったら僕と話しましょう。FacebookやTwitterなどで連絡をお待ちしています。
また、今後サービス開発やサイトリニューアルも力を入れていきたいので、エンジニアやデザイナーの方はいつでも募集しています。学びながら、面白い世界を作っていきましょう。募集要項もぺこっと貼っておきますね。
Wanted 個人インターン募集要項
人数:現在エンジニア・デザイナーのみ募集しています。
勤務地:要相談。東京近辺の人は有楽町近辺or文京区近辺のカフェで一緒にやりましょう。金沢からリモート勤務している人もいます。(コロナが収まるまでは全員リモート勤務)
業務時間:要相談ですが、週1−2日程度、平日の18-22時くらいの間2-3時間程度(勤務時間変更は都度相談。慣れてきたら空いている時間にリモートでやってもらってます)
業務内容:リサーチ業務、ブログ運営業務、サービス開発など、個人で仕掛けてる業務に関連する一切の業務を手伝ってくれる方(経理などの事務作業も含む)。(※あくまで僕個人のインターンで、アイリスは関係ありません)
使用環境:Wordpress、Slack、esa、Notionなど。ノートPCはご持参ください。
時給:1,000円〜1,250円程度を想定(要相談)
こんな人がいいな:社会人もしくは大学生でヘルスケア業界の熱意を強くお持ちの方。業界経験がある方だとなお嬉しいです。エンジニアやデザイナーは業界経験問いません。
福利厚生など:好きな本を月1冊買える制度を準備中です。あと福利厚生は言いすぎですが、月イチ田中と1on1でキャリア支援などをします。
選考プロセス:田中にFacebookもしくはTwitter経由で連絡→1回お話ししましょう。
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