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医療介護ヘルスケアITの時価総額(2016年6月版): メドピアにDeNA元会長、楽天元副社長らが参画

医療介護ヘルスケアIT上場企業の時価総額を毎月定点観測していきます。(6月版)

皆様こんにちは、6月ですね。日本もだいぶ暑くなってきているでしょうか。こないだ上司に「このプロジェクトをSummerから始めよう」と話をしたら、Summerって何月のことだと真顔で言われました。はい、シンガポールは今日も暑いです。

さて月初恒例、地味に人気のこちらの連載(というかパツパツすぎて他のコンテンツ更新できていないだけだけど)、今月もいってみましょう、医療介護ヘルスケアIT企業の定点観測。

相場全体としては、昨日まで5連騰と久々に17,000円を超えたのですが、今日でストップ。日本は消費増税も延期されたということで、さてどうなってしまうことやらという状態です。

日経平均の推移は、
2016.1.4:19,033円
2016.2.1:17,890円
2016.3.1:16,085円
2016.4.1:16,164円
2016.5.1:16,666円
2016.6.1:16,955円
5月→6月騰落率:102%

です。

早速個別銘柄を見ていきましょう。

なお、個別銘柄の基本的な事業内容などは、今後はそこまで触れないと思いますので、過去記事を参考にしていただければと思います。
前月(2016年5月版)の時価総額定点観測はこちら。
2016年4月版の時価総額定点観測はこちら。
2016年3月版の時価総額定点観測はこちら。
2016年2月版の時価総額定点観測はこちら。ウォッチしている各社の詳しい説明も載せています

医師向けサイト4社:メドピア大ニュース

銘柄 2016年5月 2016年6月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
エムスリー[2413] 9,741 10,113 70.7 +372 104%
ケアネット[2150] 42 40 25.1 -2 95%
メドピア[6095] 56 51 430 -5 91%
MRT[6034] 229 153 132.2 -76 76%

先月のエムスリーに続いて、各社が決算発表しております。
ケアネットもメドピアも決算数字自体は惨憺たる状態ですが、メドピアは今月一番の大ニュースをぶちかましてくれましたね。

遠隔診療サービスを提供するMediplat社を子会社化し、DeNA元会長春田真氏、楽天元副社長島田亨氏、オプト創業者海老根智仁氏が経営に参画するとのことです。インターネット業界で育ってきた僕たちとしては非常にワクワクするニュースです。(プレスリリースはこちら

遠隔診療文脈も勿論ですが、やはり個人的には医師向けの所に注目。圧倒的キング、エムスリーに対してインターネットビジネスを作ってきた男たちがどう戦うのか、非常に楽しみにしたいものです。いい機会ですので、今度はメドピアの分析もしてみたいと思います。

また、MRTも決算発表してますね。どう考えても期待が先行しすぎていて、決して悪くない決算ながら、大きく株価を落としています。時間かかるからしょうがない、最悪さらに半分程度まで下げるでのではないでしょうか。

BtoBサービス4社:主力メディシスとEMシステムズが好決算

銘柄 2016年5月 2016年6月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
メディカルシステムネットワーク[4350] 192 165 13.5 -27 86%
EMシステムズ[4820] 214 214 12.4 0 100%
NDソフトウェア[3794] 157 157 21.9 0 100%
アトラ[6029] 70 101 33.5 +31 144%

みんな大好きメディカルシステムネットワークは今月決算発表してますね。

今期に関しては、医薬品ネットワークの順調な成長と、調剤薬局の処方箋単価向上や技術点獲得のコツコツPDCAが功を奏し、営業利益が前年度比+42%と言うことなしの素晴らしい業績です。

来期は調剤報酬改定でマイナス予想となっており、一度ストップ安、その直後日本郵便との提携を公式発表しストップ高と、せわしない展開になっています。提携に関しては、思ったより株価が上がりきらず寂しい感じですが、以前の買値くらいまで落ちてきていますので、安くなったところをちょこちょこ拾っています。再来期に関しては、プラスに持ち直してくると思っていますので、このタイミングでしっかり仕込んでおきたいものです。

EMシステムズも決算発表しています。営業利益昨対50%増と非常に素晴らしいのですが、同時発表された中期計画が少し期待はずれでした。今年度の実績が営業利益18億円に対して、3年後の計画が22億円ですからね。

常にむちゃな目標設定ばっかりする会社ばかりを経験してきた僕としては、拍子抜けしてしまうものです。
主力株のひとつに組み込んでいこうと思っている立場としても、中期計画を発表するのであれば、もう少しテンションあげて欲しいものです。
まあこの安定感が好感を持てるのですが・・・まだまだ注目株になるのは先でしょうか。いつか大化けすることを期待して長期で応援していきたいと思っています。

ただし、ここを主力株にするときに、一番のリスクが圧倒的に強い競合の登場ですね。まさに今、かつて介護保険請求システムシェアNo.1であった「ほのぼの」シリーズに対し「カイポケ」の登場で、どんどん追い込まれていくNDソフトウェアを見ているので、同じことが起きる気配がないか、しっかりとウォッチしていきたいものです。

いまのところはそこまでの競合はいないようですが、もしいたらすぐに教えてください・・!(笑)

なお、戦いに負けてしまったNDソフトウェアは営業利益昨年対比76%減の悲惨な決算となっています。その割に株価が落ちないのが意外でなりません。なにかあるのかな?

アトラは、通期予想では売上・利益30%増の決算を発表し、大きく上げています。まだまだ規模は小さいので、もっと期待値は高いかと思っていましたが、思ったより反応しましたね。また買い損ねてしまいました・・・何度逃すことやら。。

BtoCサービス6社:じげん中期経営計画を発表

銘柄 2016年5月 2016年6月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
ネクスト[2120] 1,483 1,339 42.5 -144 90%
エムティーアイ[9438] 469 420 13.9 -49 90%

 日本メディカルネットコミュニケーションズ[3645]

27 34 36.7 +7 144%
じげん[3679] 414 576 50.1 +162 139%
グリー[3632] 1,436 1,574 13.2 +138 110%
DeNA[2432] 2,811 3,286 14.3 +475 117%

ネクストも決算発表してますね。売上収益+41.5%、EBITDA+54.3%ともう言うことなしです。PER40倍以上つくと、買う気が一気にうせてしまう僕はまだちょっと買えませんが、もう少し下げたら今度こそ勇気を出して攻めたい・・・!なんたってネクスト大好きだからね!

じげんも買い損ねました。というより安いとこで買って、値幅200円くらいの高いところで売るというローテーションで何度も稼がせてもらったのですが、本格的に良い流れに乗ってしまいましたね。しばらくはお別れのようです。

ここもネクストとともにリクルート遺伝子が強くて好きな会社です。先般発表された中期経営計画の名前が「Protostar」(原始星)ですからね、良い意味で本当にアホだと思います。

ただし中期経営計画は、高い目標設定と、それを実現できうるであろうしっかりしたロジックが伴っており、EMシステムズも見習ってほしいものです。(じげんは、2016年3月期実績の16.1億円に対し、2017年3月期20.5億円、2021年3月期50.0億円)

医療データ2社:メディカル・データ・ビジョン絶好調

銘柄 2016年5月 2016年6月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
データホライゾン[3628] 39 41 +2 105%
メディカル・データ・ビジョン[3902] 128 177 101.8 +49 138%

医療データ2社もカバーし始めたばかりながら大きな動きが出ています。
メディカル・データ・ビジョンは伸びが止まらないですね。くそう、相変わらずタイミング逃すな・・・しかし業界内部にいる僕たちですら、今後本当に売り上げがついてくるのか未知数な領域を攻めているメディカル・データ・ビジョンに、PER100倍はさすがに評価されすぎではないでしょうか。少し医療ビッグデータという響きに動かされすぎな気がします

企業側も今期は投資フェーズと明言しているとはいえ、営業利益率の伸びは昨対わずか7%程度で、売上も30%程度の伸びしかありません。PER100倍超え・売上が30億円の企業としては物足りない伸びに感じられます。

海外メディア2社:WebMD海外展開加速

銘柄 2016年4月 2016年5月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
WebMD[WBMD] 2,374 2,385 35.8 +11 100%
Everyday Health[EVDY] 182 192 +10 105%

※時価総額の単位は百万ドル

海外メディア2社は引き続き大きな動きなしといったところでしょうか。

最近Medscapeはドイツ、フランス、スペイン、ポルトガルと言語対応を強化し、ヨーロッパ市場への本格進出を狙っているようです。既にヨーロッパにおける医師会員カバレッジは高いものと想定されるので、今回の言語対応によりアクティブ率の向上ができ、営業強化に成功すれば成長の可能性は一段とあるかもしれませんね。なおMedscapeの既存クライアントはほぼアメリカの製薬会社となっています。

以上で、今月の定点観測はおしまいとさせていただきます。


最後に、恒例の

【アジアで働くヘルスケアITマーケターの今月の成績】

どーん。TOPIXが前月比102%だったのに対し、僕の成績は前月比101%となっています。3ヶ月連続の若干プラスも、TOPIXの成長率を下回るというていたらくです。ただ今月はヘルスケア内外含めかなり仕込むことができたので、今後を楽しみにしていきたいと思います。

【アジアで働くヘルスケアITマーケターの今月の買い!銘柄】

ちょっと今どこもヘルスケアIT関連株が高くなってきているので、他の業種に手を出している状態ですが、引き続きメディシスとEMシステムズはコツコツ買いつつ、引き続き狙っているアトラとネクストは下げたらしっかり拾っていきたいところです。

過去の定点観測はこちらよりどうぞ
前月(2016年5月版)の時価総額定点観測はこちら。
2016年4月版の時価総額定点観測はこちら。
2016年3月版の時価総額定点観測はこちら。
2016年2月版の時価総額定点観測はこちら。ウォッチしている各社の詳しい説明も載せています

■こちらもどうぞ
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