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医療介護ヘルスケアIT時価総額ウォッチ(2018年10月版):エムスリーの時価総額が-5,000億円他ニュース盛り沢山!

皆様こんにちは、アジヘルさんこと田中大地です。

10月はIHLとアイリス2つの合宿などもあり、ずっと忙しく過ごしておりました。
まあ時間ないのはここ1年くらいずっとそうなのですが、そろそろうまく調整していきたい。まずは飲み会を少しずつ減らしていくことから挑戦中です(この4−5月は週6−7くらいで飲み会してた飲み好きには至難の技。。)

とりあえずこれ読もう。やりたいこと全部やりたい!


▼アイリス合宿。人数もぐっと増え、嬉しいばかりです。



事業的にも初期の山場のような出来事を一つ一つクリアでき、進捗してるなーという実感はあります。でも実現したい世界からしたら、まだ僕らのいるところは登山道入り口くらいだと思うので、引き続き全力邁進していきますので、よろしくおねがいします^^

———-

という前置きはこんなところにして、さて本題、医療介護ヘルスケアIT企業最新ニュース行ってみましょう。
今月はニュースの数は多くなかったですが、ニッチなニュース・リリースが盛りだくさんなので、ヘルスケア業界オタクは大興奮できるかなと思います。どうぞ〜〜

さて、まず日経平均の推移です。
2017.1.4:19,594円
2017.2.1:19,148円
2017.3.1:19,393円
2017.4.1:18,909円
2017.5.1:19,196円
2017.6.1:19,860円
2017.7.1:20,003円
2017.8.1:19,996円
2017.9.1:19,691円
2017.10.1:20,356円
2017.11.1:22,420円
2017.12.1:22,819円
2017.12.29:22,764円(大納会)
2018.2.1:23,098円
2018.3.1:22,068円
2018.4.1:21,453円
2018.5.1:22,467円
2018.6.1:22,201円
2018.7.1:22,304円
2018.8.1:22,553円
2018.9.1:22,865円
2018.10.1:24,120円
2018.11.1:21,920円

10月1日→11月1日騰落率:91%となっています。

日経平均25,000円が見えてきたと思ったらいきなりの大暴落..いやー難しいものですね。

では個別企業行ってみましょう。

医師向けサイト4社:エムスリーの時価総額が-5,000億円

企業名 2018年10月 2018年11月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
エムスリー[2413] 16,701 11,777 56.1 -4,924 71%
ケアネット[2150] 112 101 33.4 -11 90%
メドピア[6095] 209 176 80.1 -33 84%
MRT[6034] 106 90 451.2 -16 85%

さて、いつもどおり医師向けサイト4社からです。

まずはエムスリーからです。エムスリーは第二四半期の決算を発表しています。

▼エムスリー第二四半期決算説明資料
https://corporate.m3.com/ir/library/presentation/pdf/20181025_04.pdf

決算自体は前年比を大幅越えの好決算でしたが、柱のメディカルプラットフォーム事業の利益が昨年対比マイナスとなっており株価は大きく下落しています。

エムスリー2018Q2決算
前Q決算でもそうだったのに、何を今更という感じですが、最近の上がってた分に市況影響が重なり、なんと月初比較でマイナス30%、時価総額では約5000億円ものマイナスとなっています。ちょっと信じられないですね。

構造的にブロックバスター医薬品が生まれにくくなっている状態から、MR君自体の事業は今後成長が成長速度が落ちてくることはまぬがれないと思いますが、m3社全体としてはそれをカバーできるに十分な事業ポートフォリオが組まれていると思っており、個人的には買い時だと思っています。


そして、今回あらためてびっくりしたのが、エビデンスソリューション事業の「営業利益率は25%」という数字。
え・・・? CROからしたら考えられない数字ですね。。CRO最大手群のシミックとか5%-どんなに良くても10%くらいだと思うので、ちょっと比じゃない利益構造です。


また、クラウド電子カルテ事業のエムスリーデジカルの進捗についても公表しています。
導入医療機関数が550件(2018年10月)で、おお、クラウド電子カルテのシェアNo.1なんですね。クリプラとかきりんカルテとか今導入数どのくらいなんだろう。

エムスリーデジカル

医療ヘルスケアBtoB 6社:アトラが元加盟店オーナーたちから訴訟

企業名 2018年10月 2018年11月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
EMシステムズ[4820] 455 421 28.5 -34 93%
メディカル・データ・ビジョン[3902] 761 706 144 -54 93%
バリューHR[6078] 136 123 59.5 -13 90%
アトラ[6029] 91 48 7.6 -43 53%
Ubicom HD[3937] 152 116 41.3 -36 76%
データホライゾン[3628] 58 77 85.6 +19 133%


次にBtoB6社行ってみましょう。

アトラは、虚偽の営業行為をしたとして元加盟店店主10社からの集団訴訟総額8.7億円を受けたことを発表しています(アトラ側は否定)。

それにより株価は1ヶ月前の約半値まで落ち込んでおり、相当きっつい展開ですね。株主優待とか新設してたのはこのあたりのFC展開の危うさへの対策だったのかな・・?

▼当社に対する損害賠償請求訴訟の提起に関するお知らせ
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS02847/45c9e061/8e33/484a/bf4a/0fc15f57240e/140120181030426433.pdf



データホライゾンは、この市況の中株価が1人絶好調。そんな明確にリリースやIRが出たわけではなさそうなのですが、一体何があったんですかね?

医療ヘルスケアBtoCその他: PFDeNAが国がんとAI活用がんの診断機器開発へ

企業名 2018年10月 2018年11月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
メディカルシステムネットワーク[4350] 144 164 31.2 +20 114%
エムティーアイ[9438] 383 331 28.6 -52 86%
DeNA[2432] 2,898 2,841 24.8 -185 94%
メディカルネット[3645] 40 31 28.6 -9 78%


DeNAがガッツシやばいリリースしています。

▼Preferred NetworksとPFDeNAが、深層学習技術を用いて少量の血液でがん14種を判定するシステムの共同研究を開始
https://dena.com/jp/press/004401

本研究では、国立がん研究センター(以下 NCC)にて、提供者の同意を得て研究用に収集された血液検体(以下 NCCバイオバンク検体)、ならびに臨床情報を用いて開発を行います。PFDeNAは、このNCCバイオバンク検体を個人が特定されない形で取扱い、次世代シーケンサー※2を用いてExRNA※3発現量を計測します。PFNは、計測されたExRNAの発現量と臨床情報を用いて、深層学習によって学習・評価・解析します。これにより、血液中のExRNAの発現量を元に14の種類別にがんの有無を高精度に判定できるシステムの実用化を目指します。

これの実現性とか臨床上の有用性などは僕にはちょっと判断つかないですが、
国立がん研究センター x Prefferd Networks x DeNAというコンビで、国がんで臨床研究して集めたデータをもとに、PMDAに医療機器承認取って21年に社会実装を目指すという、およそ以前のウェルク時代のDeNAでは考えられなかったスキームです。うまくいくとすごいことだよな〜、楽しみ!

うちの医療AIっ子も興奮してますw

なお、PFDeNAは2016年にPrefferd NetworksとDeNAが50%ずつの出資で設立した合弁会社で、(もし以前の体制から変更なければ)、DeNAの守安社長が代表に、プリファードの西川社長・岡野原副社長、DeNA創業期メンバーで取締役CTOの川崎氏が経営陣に並ぶDeNA肝入の会社です。

▼DeNAとPreferred Networks、人工知能技術を用いた 企業向けソリューションを提供する合弁会社PFDeNAを設立
https://dena.com/jp/press/003100


MTIも通期決算発表と同時に、興味深いニュースを2つ発表しています。

1つめは、MTIの100%子会社であったカラダメディカ社がメディパルホールディングス社から21億円を第三者割当増資で調達し、オンライン診療サービスを開始とのことです。
これによりカラダメディカ社の株式のうち約34,4%をメディパルホールディングスが所有することになります。面白い展開!!

カラダメディカ

また2つめはクラウド電子カルテ事業を運営し、最近MTI社が過半数出資した、クリニカル・プラットフォーム社の株式評価損を発表しています。評価損は合計12.2億円とのことです。(ビデオマーケット等とセットなので、クリプラがどの程度の割合かはわからないのですが。)

▼MTI 特別損失計上のお知らせ
https://www.mti.co.jp/?p=23066



またメディカルネットも決算を発表しています。

▼メディカルネット 第1四半期決算短信
https://www.medical-net.com/common/doc/ir/h31/ir_h31_20181001.pdf

主力のSEOマーケを中心としたメディア事業、医療機関向けWebサイト運用事業が、Google/SEOアルゴリズムの変更や、医療法改正の影響をダイレクトに受け、第1四半期としては減収減益となっています。うーん、これはこの領域でやるからにはしばらくきつい環境になってしまいますね。。

また、前年は好調に推移した歯科分野においては、医療法改正による広告規制の強化 の影響等により、主力サイトの「インプラントネット」の売上高が前年同四半期比8.3%減、「矯正歯科ネット」の売上高が前年同四半期比1.2%減となるなど前年同四半期比で減少いたしました。

こうしたなか、弊社におきましては運用型広告へのシフトが進んだことによる市場規模の拡大の影響を受け、リスティング広告運用代行サービスのクライアント数が増加したことや、提供するサービスの多様化により売上 高が増加いたしました。一方、SEOサービスにおいては、複数キーワードへの対策結果を短期的に求めることが 難しい仕組みへと変化したことにより、比較的効果の現れやすい検索連動広告をSEO対策に代わる手法として求めるクライアントが増えております。そのような中Googleなどの検索エンジンで利用されているアルゴリズム(検索キーワードに対して最適なページを判定するための処理手順)への対応の効果が安定せず、売上高は前年 同四半期比で減少いたしました。

介護IT4社:IIFレコードブックが100店舗達成!

企業名 2018年10月 2018年11月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
NDソフトウェア[3794] 246 224 19.3 -22 91%
カナミックネットワーク[3939] 361 320 139.2 -41+6 89%
インターネットインフィニティ[6545] 76 51 27 -41 89%
ブティックス[9272] 105 95 71.3 -10 90%


インターネット・インフィニティーは運営する「レコードブック」が100店舗の達成を発表しています!素晴らしい拡大スピード、おめでとうございます〜

▼リハビリ型デイサービス 「レコードブック」 フランチャイズ店舗数が 100 店舗を突破!
http://pdf.irpocket.com/C6545/jasE/NjVw/ynu2.pdf



また、IT系の割にWebサイトがダサいことで有名?だったNDソフトウェアのWebサイトが完全にリニューアルされてて、情報量がぐっと拡大しています!
https://www.ndsoft.jp/

SMSのカイポケがコンテンツ増強でSEO集客がぐっと伸びているという話もあったからなのか、こんなメディアまでできてる…! NDソフトウェアにこんな時代がくるとはな〜〜
https://www.ndsoft.jp/column/

海外医療ヘルスケアIT3社:アメリカ相場も厳しい

企業名 2018年10月 2018年11月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
Teladoc health[TDOC] 5,281 4,672 -1,200 80%
athenahealth[ATHN] 5,422 5,010 93 -412 92%
Veeva Systems[VEEV] 12,471 10,738 87.2 -2,456 81%

※時価総額の単位は百万ドル


最後は海外ですが、10月はあまり新しい情報はなさそうでしたので、このままスキップしようと思います。Veeva社とかこの下がったタイミングで買おうか迷ってます!



さて、以上で、今回の定点観測はおしまいとさせていただきます。

なお今月の時価総額伸び最大は、データホライゾン社が133%で1位で、マイナスが一番大きかったのがアトラ社で53%(!)でした!市場全体が大きくマイナスなので、全体的にエグい成績だった感じです。今月プラスで追えられた人はまじで尊敬する。


さいごに学びがあったなーと少しでも思う人は、FacebookやTwitterでシェアでもNewspicksでPickでもなんらかアクションしてもらえると嬉しくてまた次回も書く気力に繋がるので、ぜひお願いします!!

ではまた来月ー!!

->頑張って毎月更新中!過去の定点観測はこちらのまとめよりどうぞ

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