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日記/使命と勇敢な決断、あるいは「ペンタゴン・ペーパーズ」について幾つかの覚え書き

ペンタゴン・ペーパーズ!と最初に叫んだのは、スケジューラを見る限り恐らく2週間と前で、感覚的には先週の出来事なので、時間があまりに早く過ぎていくことに驚きが隠せない。

この金曜日、Newspicksさんの新オフィスローンチパーティーに呼ばれ、丁度直前に別の予定がキャンセルとなったので、参加させて頂く。

名だたる有名人が集まるその場に、自分はまだ場違いだな、と正直思った。強がりでも、居心地が良い場所だ、とは言えない。さながらメリル・ストリープ演ずるケイにとっての証券会社とのミーティングの場面のようだ。



ただ、私はこうした場に慣れていかなければならない。
友人や家族、信頼している人たちに囲まれた、居心地の良いコミュニティは何よりも大切にする。それは私の(そして、願わくばあなたの)人生にとってなくてはならないものだ。
だけれども、同時にその居心地の良さに浸かっているだけでは、経過する時間軸に対してExponentialな成長はまずできないことに意識的でありたい。

仕事でも同様だ。
人間は学ぶ生き物だから、経験が重なりスキルがつくことで、日々の業務は簡単になっていく。ヒリヒリするようなサプライズは徐々に少なくなり、日々上がってくる課題は過去の経験から処理ができるようになっていく。

「勝手知ったる」、この言葉は、概して良い意味だと思うが、同時にリスクを内包する。
少しずつ楽になっていくことに気づいたら、その場を離れることを考える。慣れ親しんだ居心地の良い場所から自ら出て行くことは、とても勇気のいる決断だ。(仕事を離れることと、気持ち的なコミュニティを離れることは別である=時間の使い方が変わるのみ)

これまでの自分では、およそ想像もつかない経験をした人、知識を持っている人、未来を見ている人たちのそばに居て、考えに触れることで自分を引き上げていく。私には成し遂げたい使命がある。

話を戻そう。
徐々に勇気を出して、ビジネスマンであれば誰もが知る「メディアの向こう側の人たち」に、話しかけてみることにする。予想通り、(これを会話と言ってもよいであれば)会話は大して盛り上がらず、自分の話す内容の薄さに気づく。

当然だろう。あの場にいた多くの人と比較してみれば、私はまだ何も成し遂げてはいないと同然だ、と、その場をでて、六本木駅近くでラーメンを食べながら思う。



かつてであれば、あの時<言ってしまったこと/言えなかったこと>について、意味のない後悔を数日間引きづり、自己嫌悪に陥っていただろう。



でも、今は違う。
およそ人類全てに平等に与えられたほとんど唯一のもの「時間」。これを意味のない後悔に使うことはもうしない。前に向いて進む・学ぶ・行動する、それだけだ。

凄く〈あり続ける〉人が凄いのは、その過去実績だけでなく、そこに慢心せず、実績にレバレッジをかけ、時間を使っていることだと思っている。スタートポイントが違うのに、走るスピードも早いのだ。スタートポイントが違う人間が、無駄な時間の使い方をしていたら追いつけるはずがない。



一年前くらいだろうか、友人と飲んだ時に彼が言った言葉を思い出す。
「天才にも富豪にも生まれつかなかった僕たちが、ほとんど唯一張れるものは時間だけ、だから俺は全力で張っていくよ。」
その言葉は僕の胸を今でもぎゅっと捉えている。

そんなことを考えながら帰途につく。
もう少し頭を整理したい、二軒目には家近くの気になっていたバーに一人で入る。そこでの偶然の出会いに驚き、喜びもする。
かつてはバーにひとりで入ることは苦手だった。少しずつ行動を広げること、だからこその出会いだ。



夜を明け、翌日。また近々劇場へと足を運ぶだろう、という宣言はその2週間後に実行されるのであり、それは昨夜の出来事なのだが、またしても東京ミッドタウン日比谷に足を運ぶ。
月曜日もそこで飲む約束があるため、図らずして2週間で3度も足を運ぶことになるのだが、すっかりヘビーユーザーだ。



そして2度目の「ペンタゴン・ペーパーズ」
またも大変な勇気をもらう。スピルバーグと大谷くんにばかり勇気をもらっている。

The Post

幾つもの愛してやまないシーンがあり、後半はほとんど嗚咽に近い声を上げてしか見られないのだけれど、その中でも一番好きなシーン。
For the sake of the company, とフリッツが説得を試みる。ケイはこれまで何度も見せた迷いの顔を見せる。
そんな言葉を他者に言われるまでもなく、会社のことを誰よりも考えているケイは、一瞬迷いを見せるも、however、と切り出す。そして、会社にとっての/私にとっての、使命を語り出す。だから我々はやらねばならない。たとえ、全てを失ったとしても。


その表情にかつての頼りない彼女の姿はもうない。海賊男ベンの妻が言うように、これまでのケイの人生を考えれば、勇敢な、信じがたいほどに勇敢な決断だ。


「過去の選択の結果の積み重ねの中に現在の自分がある」
スピルバーグより5年早く、三宅唱は、自身の映画の中で登場人物にそう語らせた。私は大きな選択にぶつかり、迷いを覚えるたびに、いつだってその言葉を頭の中で反芻する。


そして、私も願わくばケイのように、使命のために、勇敢な決断をしていきたいと思うのだ。





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