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医療介護ヘルスケアITの時価総額(2017年5月版): エムスリーFY2016本決算はいかに!エムスリー×AIも注目です!

皆様こんにちは、田中大地です。

日本はGW真っ盛りですかね。こちらはフルマックス仕事で頑張ってます。

最近といえば、ようやく長らく続いた不調シーズンから抜けれた気がしています。
これまで疲れを言い訳にさぼってしまうこともありましたが、気分一新、毎日仕事終わりにジムで走りこみをし、その後英語勉強の日課を継続させています。飲み会以外は10日連続走り込み継続!とだいぶ癖づけできてきました。

さて、このシリーズも癖付けして更新怠らないようにしないとですね。今月の医療介護ヘルスケアIT企業時価総額・株価ウォッチいってみましょう。

まず、日経平均の推移からです。

2016.1.4:19,033円
2016.2.1:17,890円
2016.3.1:16,085円
2016.4.1:16,164円
2016.5.1:16,666円
2016.6.1:16,955円
2016.7.1:15,682円
2016.8.1:16,635円
2016.9.1:16,926円
2016.10.1:16,449円
2016.11.1:17,442円
2016.12.1:18,513円
2017.1.4:19,594円
2017.2.1:19,148円
2017.3.1:19,393円
2017.4.1:18,909円
2017.5.1:19,196円

4月→5月騰落率:102%です。
一時はどうなるかと思いましたが、全体相場はだいぶ回復基調が見えてきました。

医師向けサイト4社:エムスリー本決算はいかに!

銘柄 2017年4月 2017年5月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
エムスリー[2413] 8,946 9,224 49.8 +278 103%
ケアネット[2150] 50 46 24.7 -4 92%
メドピア[6095] 66 61 246.5 -5 92%
MRT[6034] 87 70 69.8 -8 92%

エムスリーは2016年度本決算を発表しています。時価総額1兆円規模でありながら、毎度の通り売上昨対+21%、利益+25%、コンセンサス超えと相も変わらず美しい決算です。

エムスリーFY2016決算資料

株価はほぼステイの状態ですので、PERは昨年一番高かったときの約70倍から比すれば、かなり現実的なところまで降りてきました。

久々にm3.comポータルの会員登録数・ログイン数・売上の並べ比較も公開しましたね。

m3active

※画像はエムスリー決算資料より

ログイン数はしっかり伸びており、登録医師のアクティブ率がしっかり伸びているところも素晴らしいですね。

また、決算資料内で投資に関する説明ページが割かれている分量が明らかに増えてきています

勿論これまでの事業成長も継続させながら、これからの成長ドライバは投資だという姿勢が見てとれます。実際、エムスリーほど投資成績が良い事業会社は日本には存在しないのではないのでしょうか?

m3investment
※画像はエムスリー決算資料より

上のページ、エムスリーのいつもの決算資料とは少し毛色が違っていて好きですw しかしエムスリーのようなベンチャー企業で、10年間もチームからの退職者ゼロとは凄すぎですね・・・

また、こちらのブログ記事にも書きましたが、個人的には「エムスリーAIラボ」にも注目しています。

また読み終えたらしっかりご紹介しようと思いますが、まさに今、僕のFBタイムラインで一時期話題になっていた、冨山和彦氏の『AI経営で会社は蘇る』を読みながら医療業界におけるAIについて考えているのですが、医療業界も明らかにAIが産業構造を変えていきます。

正確に言えば、AIが医療業界を変える可能性が少なくなく、実現したときのインパクトがとんでもない、との表現が正しいのでしょうが、エムスリーとしてもここにしっかり張っておこうという狙いでしょう。

しかし、この動きは、これまでのエムスリーとは少し違った動きに見えます。

少なくとも、2,3年前までのエムスリーはインターネット業界に身をおきながら、決して、いわゆるインターネット的な企業ではなかったと認識しています。

m3.comを見たことをある方は思ったことあるとは思いますが、いわゆるインターネット会社が作るような「イケてるデザイン/UI/UX」のサイトを志向しているわけてはなさそうだ、といえば共感を得られるのではないでしょうか。

エムスリーの強みは、いわゆるインターネット/テクノロジー企業とは異なり、業界への構造理解を進めて、本質的に勝ち所を見つけ、隙があったら一瞬で入り込み、真面目にPDCA/改善力で形にすることに富んでいるところだと思っていますので、そのエムスリーが、AIに張ったということはある種象徴的なことだなあと考えています。

このあたり理解のためにも冨山氏のこの本はお勧めです。AIに加えて、なぜWELQ問題は起こったかなどを、構造的に捉え分析している所なども最高です。医療興味なくとも、単純にめちゃ面白いし、知的興奮が得られます。

5月4日まで50%ポイント還元のセール実施しているので、実質600円でこの知識はやばいです。

遠隔医療はMRT、メドピア社に大きな動き

さて、MRTは遠隔診療のフルサービス開始を発表しています。

「ポケットドクター」かかりつけ医診療を刷新し、 「遠隔診療ポケットドクター」を有償で医療機関向けに提供開始 「予約」・「オンライン決済」・「薬の配送支援」・「医療機関向け管理画面」機能を新たに追加
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1462037

これまでのビデオ通話による診療以外にも、予約・決済までをパッケージした完成版といったところでしょうか。株価は少し厳しい推移が続いていますが、さてどうなるでしょうか。

遠隔医療でいうと、本日(5/2)発表されたメドピアの「first call」のこちらのアップデートのはだいぶイケている印象を受けました。GW中だからか、そこまで話題になっていないようですが、遠隔医療×テキストチャット相談は間違いないと僕は踏んでいます。

月額540円で実名信頼性担保された医師に相談し放題とか神サービスです。少なくとも、Googleで「肩こり 原因」と検索するようでしたら、即こちらでしょう。僕も次何かあったら使ってみたいと思います!

BtoBサービス5社:メディシス祝・大幅目標達成!

銘柄 2017年4月 2017年5月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
メディカルシステムネットワーク[4350] 161 144 22.0 -17 89%
EMシステムズ[4820] 325 328 19.1 +3 101%
NDソフトウェア[3794] 184 178 24.7 -6 97%
アトラ[6029] 59 52 26.7 -7 88%
インターネットインフィニティ[6545] 67 64 62.4 -3 96%

メディシスは医薬品システムネットワークの加盟件数が目標大幅達成で終えています。3月末の目標が1,750件に対して、4月3日時点で、1,821件の導入としっかり。ここに来て、メディシスグループ以外の加入が順調に増えております。

医薬品ネットワーク加盟店件数に関するお知らせ
http://www.msnw.co.jp/wp-content/uploads/2017/04/20170403-1press.pdf

一定上がったところで持ち株7割ほど手放しましたが、また下がってきたら仕込んでおこうと思います。まだまだ爆上げには時間かかる銘柄だと思っていますw

また、先日上場したインターネットインフィニティは、名鉄との提携、合弁会社の設立を発表しています。目的はレコードブックの拡大でしょうか。

名鉄側主導で、フランチャイズの一つのような扱いなのですかね。
僕、名古屋生まれなのでよくわかるのですが、名鉄のような巨大な資本規模とシニア層の信頼を勝ち得ているブランドが、店舗数をどんどん増やしてくれるのであれば、それはIIF側にはありがたい話でしょう。

名古屋鉄道株式会社との業務提携及び合弁会社設立に関するお知らせ
http://pdf.irpocket.com/C6545/wReJ/BwuZ/YKak.pdf

インターネットインフィニティのビジネスモデルやレコードブックについては下記記事で紹介しています。
本日(3/21)上場!介護IT「インターネットインフィニティー社」を支える2つの競争優位とは

BtoCサービス5社: MTIの本決算はいかに

銘柄 2017年4月 2017年5月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
LIFULL[2120] 896 928 29.5 +32 104%
エムティーアイ[9438] 410 385 21.6 -25 94%
メディカルネット[3645] 31 28 40.4 -3 90%
じげん[3679] 649 662 52.1 +13 102%
DeNA[2432] 3,406 3,599 12.1 +193 106%

MTIは決算発表していますが、売上昨対10%減、営業利益16.7%減と苦しい状態です。
構造的に、ここからスマートフォンの契約数がV字回復することも想定しづらいので、リアルアフィリエイト以外の武器がなにか欲しいところです。ヘルスケアがそこになれるのか、勝負どころでしょう。
http://www.mti.co.jp/ir/library/presentation/2017/20172Q.pdf

また、DeNAは小学館との提携を発表していますね。合言葉はC(カジュアル)とS(シリアス)!

医療データ3社:メディカル・データ・ビジョンは電子カルテ×医療ビッグデータの覇者になれるのか

銘柄 2017年4月 2017年5月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
データホライゾン[3628] 72 65 64.1 -7 90%
メディカル・データ・ビジョン[3902] 377 390 125.4 +13 103%
バリューHR[6078] 76 82 34.4 +6 105%

メディカル・データ・ビジョンは株式分割の影響もあり、引き続き好調です。

シェアードリサーチ社のレポートが更新されていますが、特に電子カルテ×医療ビッグデータまわりの情報が丁寧にまとまっていて、非常に勉強になるので、この業界で事業やっている人は目を通されると良いと思います。
http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=35563&code=3902

このレポートにもあるように、長期的には、医療ビッグデータは、電子カルテからの情報をいかに活用するかが非常に大事になってくることは間違いないでしょう。

ただ現在は、その世界を実現するためには、いくつもの障害があります。
たとえば、電子カルテのカバレッジや、データクレンジングの問題、そもそもこの超機密かつリスク高データを外に出すのか、という問題などですね。

それらのハードルのために処方箋データやDPCデータを使わざるをえない状況になっていると認識していますが、ここがブレイクスルーすると、医療業界そのものや、製薬マーケティングの構造が大きく変化するはずです。
この波にMDVが乗れるのかどうかは、今後のMDV社の継続的な成長に向けての重要なポイントとなっていくでしょう。

全医療機関で患者情報共有=専用ID活用、20年度から-厚労省
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017040800445&g=soc

上記のような流れも、特に電子カルテの導入加速を一層進ませることでしょう。まず電子カルテがしっかり各病院・クリニックに入っている状態が実現すれば、電子カルテ情報による医療ビッグデータの世界実現への第一ステップに進んでいくでしょう。

なお、このあたり下記のデロイト社のレポートが非常によくまとまっています。

電子カルテデータがもたらす製薬企業のビジネス変革 -大規模な電子カルテデータの活用機会と活用のあり方
https://www2.deloitte.com/jp/ja/pages/life-sciences-and-healthcare/articles/ls/emr-data.html

MDV社が電子カルテ情報収集の打ち手としている「CADA-BOX」は、インターネット業界が長い僕からすると、電子カルテ会社ひとつひとつ連携してかなきゃいけないのか、正直しんどいなと思いますし、拡張性がどこまであるのか疑問視はしているのですが、このめんどくささこそ医療業界、という感じはしますね笑

なお、CADA-BOXの一機能「カルテコ」については先の日経新聞の記事が詳しいです。

電子カルテをネットで閲覧 出張先の診察容易に
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO14601750Y7A320C1H56A00/

また、バリューHRは、健診予約サービスを行う健診予約.comという会社を新たに立ち上げています。
既にサイト「健診予約.com」はオープンしているようですが、まだ掲載件数はほぼありませんね。てか、バリューHRって、医療法人もやっていたのですね・・・バリューHRビルクリニック、とは。。
http://www.vhr-b-clinic.com/

海外医療ヘルスケアIT5社:株価半値のナントヘルスに復活はあるのか

銘柄 2017年4月 2017年5月
時価総額 時価総額 予想PER 時価総額推移 騰落率
WebMD[WBMD] 1,987 2,079 22.8 +92 105%
Teladoc[TDOC] 1,356 1,364 +8 101%
athenahealth[ATHN] 4,453 4,799 229.1 +346 108%
NantHealth[NH] 601 403 -198 67%

※時価総額の単位は百万ドル

最後はUS銘柄です。今月は大きな動きはありませんでしたが、先月ご紹介したナントヘルス社の贈賄容疑問題が引き続き大炎上しており、株価が暴落しています。

3月頭時点で900millionの時価総額がわずか2ヶ月で400millionまで落ちており、DeNAのWELQ問題の比じゃありませんね・・・もともと成長期待投資が大きい分、一時期のメタップスのように株価が乱高下します。

さて、以上で、今回の定点観測はおしまいとさせていただきます。


最後に、恒例の

【アジアで働くヘルスケアITマーケターの今月の成績】

どーん。4月→5月のTOPIXの騰落率が101%に対して、僕の成績は昨月比101%になっています。正直自分の中ではボロボロでしたね・・・この上昇相場で引き続きポートフォリオをしっかり眺めなおしたいと思います。

あと、最近はある方のFBでの毎日の猛プッシュに影響され、若干任天堂を買い始めていますw こういう買い方やめるんだと思いつつ、勝ち馬に乗る投資も時には大切ですね!と言い聞かせてます。投資は自己責任で! 

->頑張って毎月更新中!過去の定点観測はこちらのまとめよりどうぞ

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